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LDAPサーバへのユーザ・グループ登録
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ユーザ登録はsmbldap-useradd.plコマンドで、グループの登録はsmbldap-groupadd.plコマンドで行う。現在smbldap-toolsではまだユーザ名・グループ名に日本語は利用できないので注意して欲しい。
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ユーザ登録
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例えば、yamadaというユーザを登録し、パスワードを設定する場合、以下のコマンドで行う。
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# smbldap-useradd.pl -a -m -P yamada
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この時パスワードの入力が求められ、設定される。上記の方法は以下の方法と同じ結果となる。
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# smbldap-useradd.pl -m yamada
# pdbedit -a -u yamada
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どちらでやっても結果は一緒だが、pdbeditの方が細かなオプションやポリシー設定ができる。smbldap-toolsでは1コマンドですべてできるのが便利なところだろう。
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グループ登録
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例えば、salesというグループを作成するには以下のコマンドで行う。
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# smbldap-groupadd.pl -a sales
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上記は以下の方法と同じ結果になる。
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# smbldap-groupadd.pl sales
# net groupmap add unixgroup=sales ntgroup=sales
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どちらでやっても結果は一緒だが、ユーザ登録と同じで、smbldap-toolsを使えば1コマンドすべてできる。
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ユーザ登録とグループ登録を作成する例
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salesというグループを作成し、このグループに所属するyamaguchiというユーザを作成する。
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# smbldap-groupadd.pl -a sales
# smbldap-useradd.pl -a -m -P -g sales yamaguchi
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GUIを使ったユーザ管理
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Samba 3.0ではWindowsのユーザマネージャ(USRMGR.EXE)を使ってユーザ管理をできることが大きな特長だ。その使い方を解説する。
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ユーザマネージャ(USRMGR.EXE)の入手方法
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USRMGR.EXEはWindows NT Server 4.0やWindows 2000 Serverにのみ同梱されており、Workstation/Professional製品には同梱されていない。USRMGR.EXEを入手するには、マイクロソフト社のダウンロードページにあるサービスパックを入手し、ファイルを解凍することで入手できる。
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入手先の例:
http://www.microsoft.com/japan/windows2000/ downloads/servicepacks/sp4/download.asp
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たとえば、「Windows 2000 SP4 ネットワーク インストール」(サイズ129MB)をダウンロードし、コマンドプロンプトを聞いて/x付きで実行すれば良い。
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実行例:
W2KSP4_ja.EXE /x
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こうすると解凍先のi386ディレクトリにusrmgr.ex_ というファイルが展開されるので(図1)、これをさらに「extract usrmgr.ex」と解凍することでusrmgr.exeを取り出すことができる。
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解凍例:
extract usrmgr.ex
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図1:usrmgr.exeの解凍先
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extractコマンドがコンピュータによっては、インストールされていない場合があるので、WindowsのインストールCDから「Windows Support Tools for Microsoft Windows XP Professional」というのを探してインストールして欲しい。
なお、urmgr.ex_はキャビネットファイルなので、対応している解凍ソフトでも取り出すことができる。
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著者プロフィール
オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社 小田切 耕司
早稲田大学理工学部電気工学科卒業三菱電機計算機製作所に入社し、汎用機、UNIX、Windowsの開発を経てミラクル・リナックス社へ2001年入社Sambaとは1996年からの付き合い。日本初のSamba解説本を執筆し、Samba日本語版を最初に開発した。日本Sambaユーザ会の設立にも寄与し、初代代表幹事を務める。日本Webminユーザーズグループの副代表幹事などもつとめ、最近はLinuxコンソーシアムのセキュリティ部会のリーダなどもつとめている。
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