第6回：機能拡張 - BBtrayとmaint.pl (2/4) | Think IT（シンクイット）

Big Brotherによるネットワーク監視

第６回：機能拡張 - BBtrayとmaint.pl
著者：イー・モバイル矢萩茂樹 2006/3/7

BBtray

   定番機能拡張スクリプト・ツールのトップは、BBの超定番ツールであるBBtrayです。

   BBの障害通知はメール経由が基本となります。BBは障害検知した際にbbwarnrules.cfgの設定に従がって、適切なコンタクトポイントに障害発生メールを送ります。基本的にメールによる通知はメールソフトがメールを取得し、そのメールを人が判断してはじめて対応できるものなので、メールソフトのフィルタ処理でBBから障害メール到着でビープするか、ポップアップウィンドウを開くなどの工夫をしないとタイムリーに反応できません。

   この不都合を埋めてくれる便利なツールがBBtrayであり、以下のURLよりダウンロードできます。

http://www.deadcat.net/viewfile.php?fileid=233

BBtrayはWindows 9x/NT/2000/XPで稼動します。BBtrayは障害サマリ画面のbb2.htmlを定期的に監視しています。通常はタスクバーに現在のbb2.htmlの背景色のアイコンとしてつつましく表示されています（図3）。

図3：BBtrayトレイアイコン

障害が発生し、bb2.htmlが変化すると、障害状態の色にアイコンを変化させ、図4のようなポップアップウィンドウが表示されます。このウィンドウもしくはタスクトレイはそのまま障害サマリ画面bb2.htmlへのリンクになっており、これらをクリックすれば、すぐに障害サマリ画面が表示されるという便利な仕組みです。

図4：BBtrayポップアップウィンドウ

BBtrayのインストール手順は表2のようになります。

bbtray.zipをダウンロードして解凍
解凍されたbbtrayフォルダをそのままc:\bbtrayに移動
c:\bbtray内にあるbbtray.ini-distをコピーしてbbtray.iniを作成
bbtray.iniにてDisplayURL変数に監視を行うBBサーバのURLを指定（リスト1参照）
bbtray.exeをダブルクリックして起動

表2：BBtrayのインストール手順

リスト1：bbtray.iniのBBサーバURL指定箇所


		[General]

		; URL of the BBDISPLAY page BBtray should check

		; For password protected pages、 use this syntax:

		; http://username:password@bb.domain.com/bb/bb2.html

		;

		DisplayURL=http://bb0.xy.jp/bb/bb2.html

BBを使っていく上でBBtrayは必須ツールです。これを導入すると障害メールをチェックしていなくても障害通知がポップアップウィンドウと音の形でされるようになり、障害の見落としを確実に減らしてくれます。メールが見れない環境でもBBサーバにアクセスできる環境があれば障害を検知できます。機能は単純なのですが「一度使用すると病み付きになるツール」です。

複数のBBサーバをBBtrayで監視する方法

BBtrayは5台までのBBサーバの監視に対応できます。2台目のBBサーバの監視追加する場合にはbbtray.iniの中のセミコロン（";"）でコメント化されている以下の行をコメントアウトし、追加するBBサーバのURLを設定します。

bbtray.iniの変更箇所


		[BB2]

		DisplayURL=http://192.168.10.50/bb/bb2.html

		;SoundsPath=C:\BBtray\Sounds2\

		;IconsPath=C:\BBtray\bbTray-icons\

		HintString=BB2: %T

あとはBBtrayを一旦終了し、再起動するとBBtrayのアイコンが2つに追加されます（図5）。

図5：追加されたBBtrayアイコン
（画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します）

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著者プロフィール
イー・モバイル株式会社矢萩茂樹
2000年、個人で使えるメガレベルのサービスの可能性を目のあたりにしてADSL事業の立ち上げに参加。ADSLによるブロードバンドIPネットワークの設計・企画に従事。その関連業務で気軽に使えるネットワーク監視手法が必要となり、派生的結果としてオープンソースベースのツールをInternetWeekなどで紹介するに至る。現在、空気媒体のブロードバンド実現に向けて奮闘中。