さて、Javaのテクノロジーも常に進歩を続けている。現在利用されているJava SE 6から、来年にはJava SE 7がリリースされる予定だ。Java One 2007でアナウンスされたJava SE 7における重要な拡張を解説しているのが次の記事である。
先取りJava SE 7! 第1回:Javaはまだまだこれからだ! 著者:チェンジビジョン 近藤 寛喜
Java言語を使ったWebアプリケーションの開発では開発のやりやすさやOSのライセンスの関係から、開発環境と実際にアプリケーションを稼動させる本番環境は違ったOSを使うことが多いのではないでしょうか。そういったサーバ用途でのJavaプラットフォームは非常に成功しています。また携帯電話など組み込み用途でもJavaプラットフォームが成功したのは、Java仮想マシンによって稼働する対象を依存させなかったためといえるでしょう。Java SE 6ではJavaプラットフォーム上で動作するスクリプト言語エンジンを公式にサポートし、現行のJavaプラットフォームの言語的な弱さをそれによって補完しています。
Java SE 7では、さらにプラットフォームの強化が進められる予定です。例えばJava One 2007で大々的に取り上げられていたJava FX Scriptと呼ばれるGUI作成用のスクリプト言語は、JavaプラットフォームにおけるGUIの作成を強化することを目的に作られました。すでにこちらは多くのWebサイトで取り上げられていますので、ご存知の方も多いでしょう。Java One 2007では他にもJava SE 7における重要な拡張が取り上げられていました。Java SE 7では、このような問題点に対応するための機能強化として「モジュラリティの向上」が進められる予定です。
第3回ではOSGiについてEquinoxを動かしながら解説し、実際にJava SE 7で計画されているモジュラリティの向上を体験していく。
先取りJava SE 7! 第3回:体験!モジュールの動的な追加と削除 著者:チェンジビジョン 近藤 寛喜
これから3回にわたってOSGiについてEquinoxを動かしながら解説し、Java SE 7で計画されているモジュラリティの向上を体験していきます。今回はOSGiの特徴であるモジュールの動的な追加・削除などを行うライフサイクルの管理を行ってみましょう。