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| はじめに | ||||||||||||||
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本連載では、オープンソースソフトウェア(OSS)のRDBMSとして有名なPostgreSQLとMySQLについて解説していきます。読者の皆様がこの2つのRDBMSのどちらかを選択しなければならない時、その指標となるような内容を中心にして両者を比較検討していきます。最後までお付き合いいただければ幸いです。 まず今回は、PostgreSQLとMySQLとはどんなソフトウェアなのかについて、いくつかのトピックを取り上げて紹介します。 なお、本連載での解説対象のPostgreSQLとMySQLのバージョンは以下の通りです。
表1:解説対象のRDBMS 共に本連載執筆開始時点での最新安定バージョンですが、ある特定のバージョンに特化した内容を記述する予定はないため、基本的にはPostgreSQLはバージョン8.1系、MySQLはバージョン5.0系の内容としてご理解ください。 また、PostgreSQL/MySQLともに様々なOS上で動作可能ですが、特に断りのない場合はLinux版となります。 |
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| 生い立ち | ||||||||||||||
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PostgreSQLは、1980年頃にUCB(カリフォルニア大学バークレイ校)の研究プロジェクトにて開発されたPOSTGRESというRDBMSが前身です。その後、1995年に同校の大学院生によりPostgres95としてリリースされ、現在の開発チームであるThe PostgreSQL Global Development Groupがこの開発を引き継いだのは1996年です。その際に、名称がPostgreSQLに改名され、ソースコードを公開し、現在もコミュニティ活動の中で成長を続けているオープンソースのRDBMSです。 MySQLは、スウェーデンにあるMySQL AB(当時はTcX DataKonsalt AB)の創業者によって開発されたRDBMSで、1995年にバージョン1.0が公開されました。その後もMySQL ABによって開発が続けられ、現在ではオープンソースの標準的プラットフォームを意味する「LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)」という言葉に採用されるほど有名なオープンソースのRDBMSです。 |
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| ライセンス | ||||||||||||||
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OSSを使用する場合は、ライセンスがどのようなものかを理解しておくことが重要です。そこで、PostgreSQLとMySQLのライセンスについて簡単に紹介します。 PostgreSQLは、BSDライセンスにて提供されています。BSDライセンスは、非常に制限が緩いのが特徴です。よって、PostgreSQLを使用する際にライセンス料が発生しないのはもちろんのこと、改造を施した場合などでも特別な制約はありません。PostgreSQLのライセンスの詳細については、以下のURLを参照してください。
What is the copyright of PostgreSQL?
http://www.postgresql.org/docs/faqs.FAQ.html#item1.3 MySQLは、デュアルライセンス方式を採用しており、GPLライセンスとライセンス料を必要とする商用ライセンスがあります。GPLライセンスの範囲内での利用であれば、ライセンス料を必要としません。GPLライセンスの詳細については、以下のURLを参照してください。
GNU General Public License
http://www.gnu.org/licenses/gpl.html このように、同じオープンソースのRDBMSでもライセンスが異なるため、利用範囲の制限については十分な注意が必要です。 |
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