サンプルデモのREADMEとCallbackのデモ

2006年10月4日(水)
江川 潔

サンプル1 Callbackのデモ

「Callback」はクライアント側でCallbackオブジェクトを生成するデモで、EndpointReferenceTypeをサーバに通知します。EndpointReferenceTypeを使って、サーバがcallbackオブジェクトを呼び出すことができます。

必要条件

celtix.jarがCLASSPATHに、JDKとantのbinディレクトリがPATHにそれぞれ登録されているのであれば、samplesディレクトリのREADMEにある環境変数の設定スクリプトを起動する必要はありません。環境変数が正しく設定されていなかったり、デモをビルドする際にwsdl2java、javacあるいはjavaコマンドを利用する場合は、環境変数の設定スクリプトを起動する必要があります。
 

注: 以下のUNIX環境での手順は著者の環境で動作確認をしていません。Windowsの環境についてはWindows XP Professionalで動作確認を行っていますので、UNIXの手順で不明な点がある場合はWindowsの手順を参考にしてください。


antを使ったビルドと起動

samples/basic_callbackディレクトリからant buildスクリプトによってビルドし、デモを実行します。

UNIXとWindows共にビルドを行った後でサーバを起動します。
 

ant build
ant server

   さらに別のコマンドプロンプトからクライアントを起動します。
 

ant client

   WSDLファイルやクラスファイルから生成したコードを削除するには、次のコマンドを起動します。
 

ant clean


wsdl2javaとjavacコマンドを使ったビルドと起動

samples/basic_callbackディレクトリからターゲットディレクトリのbuild/classesを作成し、WSDLファイルからコードを生成します。

UNIXの場合は以下のコマンドを実行します。
 

mkdir -p build/classes
wsdl2java -d build/classes -compile ./wsdl/basic_callback.wsdl

   Windowsの場合は以下のコマンドを実行します。
 

mkdir build\classes
wsdl2java -d build\classes -compile .\wsdl\basic_callback.wsdl

次のコマンドでクライアントとサーバアプリケーションをコンパイルします。

UNIXの場合は以下のコマンドを実行します。
 

export CLASSPATH=$CLASSPATH:$CELTIX_HOME/lib/celtix.jar:./build/classes
javac -d build/classes src/demo/callback/client⁄*.java
javac -d build/classes src/demo/callback/client⁄*.java

Windowsの場合は以下のコマンドを実行します。1行目がすでに設定されている場合は2行目から実行してください。
 

set classpath=%classpath%;%CELTIX_HOME%\lib\celtix.jar:.\build\classes
javac -d build\classes src\demo\callback\client\*.java
javac -d build\classes src\demo\callback\server\*.java


Javaコマンドを使ってデモを起動

samples/basic_callbackディレクトリから次のコマンドを起動します。

UNIXの場合は以下のコマンドを実行します。
 

java -Djava.util.logging.config.file=$CELTIX_HOME/etc/logging.properties
demo.callback.server.Server &
java -Djava.util.logging.config.file=$CELTIX_HOME/etc/logging.properties
demo.callback.client.Client ./wsdl/basic_callback.wsdl

サーバがバックグラウンドで起動します。クライアントを起動した後で、サーバプロセスをkillコマンドで終了してください。

Windowsの場合は以下のコマンドを実行します。
 

start
java -Djava.util.logging.config.file=%CELTIX_HOME%\etc\logging.properties
demo.callback.server.Server
java -Djava.util.logging.config.file=%CELTIX_HOME%\etc\logging.properties
demo.callback.client.Client .\wsdl\basic_callback.wsdl

新しいコマンドウィンドウがサーバプロセスのために起動します。クライアントを起動した後に、コマンドウィンドウで「Ctrl-c」キーを押してサーバプロセスを終了してください。

WSDLファイルやclassファイルから生成したコードとbuildディレクトリを削除するには次のコマンドを起動してください。
 

ant clean

日本アイオナテクノロジーズ株式会社 テクニカルセールスマネージャ

株式会社富士通SSLでNTT仕様のオペレーティング・システムの開発に従事したのち、日本ディジタルイク イップメント株式会社でNTT向けシステムの開発、その後、ソフトウェアとハードウェアのプリセールス活動を展開した。DECの合併を経て、現職のミドル ウェア製品のマーケティング、アライアンス、プリセールスなどに従事。

blog「Essence is Real」
http://blogs.iona.com/essence/

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