その際、新規のERP導入によって、どこまでERPを業務に適用するかを決める必要があります。ERPシステムを採用するからといって、すべてをERPによって管理しなければならないわけではありません。実際、ERP5の導入を決定したセネガル共和国のADIE(Agence Del'informatique de l'Etat:情報省)では、会計や予算管理に利用を限定しました。ERP5では既存のシステムとの連携を容易に実現できるので、全面的な置き換えというリスクを背負うよりも、部分的な適用の方がコストに見合う場合も多いのです。