半日で業務アプリケーションが開発できる!(前編)

2007年9月7日(金)
米澤 千賀子

開発ステップ2:データベース接続コンポーネントの設定

続いて、アプリケーションの作成に入りましょう。

アプリケーション作成では、まずデータベース接続関係のコンポーネントを配置して、プロパティを設定します。これらのコンポーネントは、データベースエクスプローラで行った定義を利用して、簡単なドラッグ&ドロップ操作で配置できます。



VCLフォームアプリケーションの作成

メニューから「ファイル → 新規作成 → VCLフォームアプリケーション - Delphi for Win32」を選びます(図7)。
 

VCLフォームアプリケーションの作成
図7:VCLフォームアプリケーションの作成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

このVCLフォームアプリケーションというのが、Delphiのコンポーネントフレームワーク「VCL」を使ったGUIアプリケーションです。

 

UIデザイナを表示する

メニューを選択すると、Delphi 2007のUIデザイナ上に、空のフォームが表示されます(図8)。このフォームに、コンポーネントをドラッグ&ドロップして開発を進めます。
 

UIデザイナー
図8:UIデザイナー
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


コンポーネントを配置する

データベース接続用のコンポーネントを配置するために、データエクスプローラ上に展開されたIBLocal内のデーブルCUSTOMERをマウスを使ってドラックし、この空のフォーム上にドロップします(こちらのテーブルをマスターとします)。すると、フォーム上にあらかじめ設定が行われているIBLocal(TSQLConnectionコンポーネント)と、CUSTOMER(TSQLDataSet)の2つのコンポーネントがフォーム上に設定されます(図9)。
 

データベース接続用のコンポーネントの配置(CUSTOMER)
図9:データベース接続用のコンポーネントの配置(CUSTOMER)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


CUSTOMERテーブルを他のコンポーネントと関連付ける

次に、今設定されたCUSTOMERテーブルを他のコンポーネントと関連付けるために必要なDataSourceコンポーネントをフォーム上におきます。ツールパレット上のTDataSourceコンポーネントをマウスでダブルクリックすることで、フォーム上に配置されます。

Delphi 2007の画面の左下には、それぞれのコンポーネントの設定を行うためのオブジェクトインスペクタがあります。デザイナ上のDataSourceコンポーネントをマウスでクリックし、オブジェクトインスペクタ上に表示されたDataSourceコンポーネントのDataSetプロパティをCUSTOMERテーブルと関連付けます(図10)。
 

DataSourceの設定
図10:DataSourceの設定
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

CodeGear

セールスエンジニア
Delphi、InterBaseをはじめとするCodeGearの開発ツール製品を担当。エンタープライズ分野でのツール適用での技術バックアップを 行っているほか、製品のローカライズQAとしても活躍している。CodeGearのサポートナレッジベース日本語版 (http://support.codegar.com/jp )の作成を手がける。

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