TOP>キャリアアップ> 第6回:IT業界の給与格差を探る!元請と下請でいくら違う?IT転職百科事典第6回:IT業界の給与格差を探る!元請と下請でいくら違う?編者:Tech総研 2006/12/6次のページ どのような仕事でも、ビジネスではつねに発注側と受注側という関係が生じる。その両方に同職種のエンジニアが存在することが多いが、その立場が構造化されるにしたがって、同じエンジニアでも仕事の性格や仕事の満足度、そして給与も違ってくるのが通例だ。いわゆる下請け構造に伴う仕事の質の変化と給与格差の存在だ。 まず、仕事のフローの出発点は、発注側と受注側にわかれることから始まる。受注側企業群のとりまとめとして元請け企業が果たす役割は大きい。元請け企業は受注案件やプロジェクトを個々のタスクに細分化し、それぞれを下請け企業に再発注する。さらに下請け企業が孫請け企業に、さらにその孫請け企業がその下に……というような多重下請け構造が存在する。 官公庁や大手ユーザー企業のビックプロジェクトでは、大手コンピュータ会社やSI会社が元請けとして受注するケースが多い。大きなプロジェクトでは工程が下流に流れれば流れるほど、人員的にも多くのエンジニアを動員しなければならず、膨大な作業を遅滞なくこなすためには、協力会社と呼ばれる下請け企業をいくつか使う必要が出てくる。その下請け構造は、2次や3次に止まらず、4次、5次に及ぶこともある。 資本系列が同じグループ内の下請け構造、つまり大手コンピュータ企業が受注したものを、その冠系システム子会社に丸投げし、さらに孫会社が下請けに入るというケースもよく見られる。この段階で、業務請負専門の企業や人材派遣会社が入るケースも多い。下請け構造が下層になればなるほど一般に受注企業の企業規模は小さくなる。最終的には、フリーランスのエンジニアにまで達する例も少なくない。 たとえ受注総額が10億円に及ぶプロジェクトでも、5次受けぐらいまで降りてきて、最終的にはフリーランサーが受けるというようなところまでくれば、受注額は数万円から数10万円単位にまで小さくなる。たとえ「丸投げ」の形での発注であっても、当然ながら中間マージンが存在するため、エンジニアの売上額は、より下層になればなるほど、小さくなるということになる。 こうした構造のなかで、各階層で仕事をするエンジニアの間には、どの程度の給与格差が存在するのか。それぞれの立場のエンジニアの仕事の質はどうなのか。その一端をアンケート調査から浮き彫りにしてみようというのが今回の試みである。 調査対象は、22〜44歳のIT系企業に勤務するソフト系エンジニア1000人。視点をシンプルにするため、今回は正社員に絞ってアンケートを行った。したがって、契約社員、パートタイム社員、派遣社員のケースは含まれていない。また、IT業界内の下請け構造に焦点を絞るため、一般企業や官公庁などからシステム開発の案件を請けた元請け企業をここでは「顧客企業」とし、以下を「1次下請け企業」「2次下請け企業」と呼ぶことにする。 今回のアンケートに答えてくれたエンジニアたちはどのような立場で仕事をしているのか、それを受注レイヤー別に分類すると以下のようになる。割合として圧倒的に多いのは、受託開発型の1次下請け企業に勤務するエンジニア。次いで、受託開発型・2次下請け企業。さらに客先常駐型・1次下請け企業ということになる。DATA 1 発注側・受注側・下請け側・・・ どんな立場で仕事してる?発注側主に顧客として取引先企業や下請けに開発業務を発注する立場7%受託開発型・1次下請け開発案件を元請け企業から直接請けて、自社で開発業務を行っている47%客先常駐型・1次下請け開発案件を元請け企業から直接受けて、客先に常駐して開発業務を行っている11%受託開発型・2次下請け開発案件を1次下請け企業から請けて、自社で開発業務を行っている立場13%客先常駐型・2次下請け開発案件を2次請けで、客先に常駐して開発業務を行っている8%受託開発型・3次下請け開発案件を2次下請け企業から請けて、自社で開発業務を行っている立場1%客先常駐型・3次下請け開発案件を3次受けで、客先に常駐して開発業務を行っている3%次のページでは、実際の年収格差がどれくらいあるのか、データを元に比較していきます。続きはこちら>>次のページIT転職百科事典第1回都心vs地方の最大格差は2割! 地域別年収差を徹底比較第2回もしも平賀源内が35歳でレジュメを書いたら第3回KDDIテクノロジー斉藤社長が欲しい「究極のレジュメ」第4回一般人理解不能…ここまでズレてる「エンジニア時間」第5回大手ITベンダー“在宅勤務”一斉導入の真意第6回IT業界の給与格差を探る!元請と下請でいくら違う?第7回仕事の“やり損”を回避せよ!世渡り上手な自己PR術第8回外国人のホンネ「ソコがヘンだよ!日本人エンジニア」第10回業種明暗も!2006年冬のエンジニアボーナス平均80万円第11回梅田望夫氏が提案“2007年ITエンジニア進化論”第12回年収250万円未満で働く30代エンジニアの胸の内第13回人事が証言!大手が若手IT技術者を欲しがる理由第14回転職で年収アップを狙え!大作戦/レジュメ・面接編第15回世界に知られるオープンソース言語「Ruby」を作った、まつもとゆきひろ第16回次世代Webサービスの本命、SNSの展望第17回男性の皆さんわかってよ!女性SEの仕事へのキモチ第18回バブル時代が懐かしい?エンジニア福利厚生の実情第19回IT企業の悪しき慣習を破る!技術屋社長の社内制度第20回「あるある」「ねーよ!」巷のエンジニア都市伝説第21回登大遊@PacketiXは好奇心の振幅が非常に広い第22回職種別 採用天気予報 [07年4〜6月期]第23回2万人の年収比較!IT系職種は本当に給料が安い?第24回我ら“クレイジー☆エンジニア”主義!世界初!量子テレポーテーションを成功させた古澤明第25回IT系300人に質問☆○○だと思う企業ランキング第26回”ヒーローエンジニア”を探せ!大ヒットmeromero parkのFLASHエンジニア第27回新人は知らない…先輩エンジニアの黒い教育活動記第28回本当にあった!ITエンジニア垂涎の極上オフィス環境第29回外資系だけじゃない!海外と関わるIT技術者の仕事第30回俺もお前もアイツも危ない“メタボリックエンジニア第31回エンジニアに「イラっときた」瞬間<診断ツール付き>第32回最先端技術を駆使する外資系サポートエンジニアの実力第33回川合史朗@Gaucheは、ハワイで俳優をしている第34回アクセンチュア程社長もプログラミングから始まった第35回外資系SIerとソフトハウスの給与はどれだけ違う?第36回どこが一番?7大都市別エンジニアの働き心地チェック第37回大ヒット会計ソフトを生んだ役員も“さん”づけの職場第38回職場内SMタイプを見極めて、人間関係2.0を目指せ第39回エンジニアを魅了するノベルティコレクション・07夏第40回「職場のいじめ」エンジニア的対策マニュアル第41回隣の女性SEは何タイプ?職場のシーン別接し方入門第42回30歳年収1000万エンジニア51人のキャリア図鑑第43回スゴ腕?下請け任せ?SEのプログラム愛情度チェック第44回与えられた環境の中でも道を見いだしたT.Mさん第45回竹内郁雄@Lispハッカーは、日本のゲルトミューラーだ