「nginx 1.31.2/1.30.3」リリース ─ use-after-freeやバッファオーバーフローに対応

mainline系列とstable系列がセキュリティアップデート

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 nginx Projectは6月17日(現地時間)、Webサーバソフトウェア「nginx 1.31.2」および「nginx 1.30.3」をリリースした。

 「nginx」は、リバースプロキシ、キャッシュ、負荷分散、圧縮などの機能を持ち、高速、軽量、安全性などを特徴としたHTTPサーバ。イベント駆動型アーキテクチャを採用している。

 「nginx 1.31.2」は新機能を継続的に取り込むmainline系列、「nginx 1.30.3」はstable系列のセキュリティアップデート。HTTP/3やHTTP/2、gRPC、文字コード変換処理に関する複数の脆弱性が修正されている。

 「nginx 1.31.2/1.30.3」のハイライトは次の通り。
〇HTTP/3で細工されたQUICセッションを処理した際にuse-after-freeが発生する問題を修正(CVE-2026-42530、1.31.2のみ)
〇HTTP/2またはgRPCバックエンドへのプロキシ処理でヒープバッファオーバーフローが発生する問題を修正(CVE-2026-42055)
〇charset_mapによるUTF-8からの変換時にヒープバッファオーバーリードが発生する問題を修正(CVE-2026-48142)
〇$request_id変数の生成にSipHash-2-4を採用(1.31.2のみ)
〇クライアントが提示した署名アルゴリズムを取得する$ssl_sigalgs変数を追加(1.31.2のみ)
〇split_clientsディレクティブで変数が空になる場合がある問題を修正(1.31.2のみ)
〇secure_linkのハッシュ比較を定数時間処理へ変更(1.31.2のみ)
など。

 「nginx 1.31.2」および「nginx 1.30.3」は、公式サイトからダウンロードできる。

(川原 龍人/びぎねっと)

[関連リンク]
mainline系列の変更履歴
stable系列の変更履歴
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