IoTアプリケーションが我々の生活にもたらす4つの変化
IoTは巨大なものであり、日々さらに大きなものになっている。新たなアプリケーションのセンサネットワーク技術に光があたるにつれて、私たちの世界もますますコネクテッドかつオートマチックになっていく。
現代は、テクノロジーの世界における開拓時代だ。IoTは我々が日々出くわすあらゆる「モノ」を包括する技術であり、新しいアプリケーションを生み出す可能性は無限である。技術におけるこの大きな未踏カテゴリのなかで一つはっきり言えることは、新しく生み出されるIoTアプリケーションが必ず我々の生活を根本から変えるだろうということだ。
変化の真っただ中にいる4つのカテゴリを1つずつ見ていこう。
1.スマートホーム
あなたの家庭には、すでにいくつかのIoTデバイスがあるかもしれない。多くのサーモスタットはインターネットにつながっており、スマートフォンやデスクトップのブラウザを通して操作することができる。家中の火災報知器からのデータを受け取ることができるものもあれば、カメラや動作感知装置など、窓やドアの部分にあるさまざまなセンサーにつながるセキュリティシステムもある。
これらは、世界中のほぼどこからでもアクセスできるので、ホームセキュリティソリューションとして非常に一般的なものになってきている。遠くからでも家の状況をリアルタイムで把握できることは、バカンスを心から楽しむための大きな安心となる。ところで、あなたはエアコン代を節約したいと思っているだろうか? もしそうならば、いますぐアプリをダウンロードしサーモスタットを設定しよう。たったこれだけで、もうエアコンを消し忘れてはいないか気をもむ必要はなくなるし、いつでもコンディションの整った部屋に帰宅できるようになるだろう。
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スマート冷蔵庫やオーブン、その他の家電についてはそれほど一般的なものではないが、たとえば買い物リストを作ってクラウドに送り、それを遠くからでもコントロールできるようになっている。さらに、スマートフォンを使って冷蔵庫の中を見ることも可能である。
2.Industry 4.0
工業用途のIoT技術は数多く存在する。最近だとIoTの技術によって、マシンを監視するセンサーがそのデータを中央コンソールに送ることで、コントロール室にいるたった一人の人間が全フロアを制御するということができるようになった。これでスタッフの費用を削減し、安全性を向上させ、企業は休憩やランチの時間を設けずに工場を24時間稼働させることが容易となった。
工業用のゴミ圧縮機にセンサーを取り付けることで、ゴミ管理会社に圧縮機がいっぱいになったら自動的に知らせるという使い道もある。これまでゴミ圧縮機がいっぱいになる時を人が予測することは難しく、コストのかかる回収はゴミがいっぱいになったかどうかに関係なく定期的なスケジュールをベースに行われていた。しかし、この技術によって回収は必要なときだけに行われるようになり、圧縮機がいっぱいになっている状態も解消された。
3.コネクテッドヘルスケア
ヘルスケア業界もIoT技術の恩恵を大きく受ける分野である。
静かで効率的に回っていた現場がものの数分で混乱状態になることも珍しくない病院のようなところでは、医療側が常に患者についていられないときに患者の状態を追跡するための「遠隔監視装置」が頼りとなる。すでにナースステーションで患者の心拍や酸素レベル、その他のバイタルをリアルタイムでモニターし、何か問題が起きたらアラームがなるということは実現されているが、すぐに駆けつけることができないと意味がない。
次世代の健康状態モニタリングデバイスは、ほとんどどこからでもバイタル情報を無線で送ることができる。心臓症患者が毎日身につける心拍モニターは、医者がより正確な診断と狙いを絞った治療プランを提供することの助けになる。
また、アメリカでは乳児死亡率が特に大きな問題となっており、 Neopendaのような製品は乳児のバイタルサインを送る可能性を秘めていると言えるだろう。Neopendaは、乳児のバイタルサインを監視するための効率的なソリューションである。
4.未来のスマートシティ
世界中でスマートシティプロジェクトが進行中であり、ここでのIoTアプリケーションの可能性も非常に大きなものである。
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スマート建築は、文字どおり構造センサーによりビルや橋、道などの劣化やダメージを検知できるスマートな方法である。駐車場の各スペースにセンサーを設置することで、利用者はどれだけのスペースが空いてるかを告知板でリアルタイムに把握でき、空いてる駐車場をすぐ見つけることができるようになる。
センサーが得た交通データを中央の交通管理に送ることで、渋滞を防ぐために信号の変わるペースを変えることも可能だ。スマートハイウェイは、通勤のための経路をあらかじめ判断するための道路状況予測を発信することもできる。
また、銃声などを感知する音声センサーの付いた監視カメラのおかげで、その場で9-1-1のコールをせずとも警察や救急車が出動するようになり、住民の証言という曖昧なものではなくれっきとしたデータがその現場を証明するようになるだろう。容疑者の発見や告訴は、犯罪が起こった後に加害者を特定し、逃亡した加害者の位置を早急に特定できることで容易なものとなる。
ここまでは、IoTがもたらすもののほんの一部に過ぎない。そして、この恩恵に浮かれてばかりはいられないのも現実だ。確固たる証拠、根拠となるデータそのものが容易に書き換えられてしまう危険性があることを忘れてはいけない。
ReadWrite[日本版] 編集部
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