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自動運転市場で買収ラッシュ、乱立するスタートアップ企業の「売り込み」を考える

2016年8月29日(月)
ReadWrite Japan

自動車業界ではここ5年、コネクテッドカーや自動運転車の流れを受け、多くのスタートアップ企業や個人投資家が市場に参入してきている。

スタートアップ企業とひとくくりにいっても、個人企業から企業評価額が10億ドルを超える企業までさまざまである。 さて、このなかで注目されているのはどこだろうか? そこで、CB Insightsが(下図の通り)報告しているものを例にしたい。自動車を“unbundle”とし、どのスタートアップ企業が主にどの部分に取り組んでいるのかの説明を試みたものだ。

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まず、TVやニュースに取り上げられる割合がもっとも多いのは運転の自動化だが、ここにあるように他の部分についてもスタートアップ企業の興味が集まっている。

GMに10億ドルで売却されたCruise Automation の売上は、たったの1500万ドルであり、売却前の企業評価は9000万ドルであった。

多くのスタートアップ企業は、自動車関連技術の向上に取り組んでいる代わりにAndroidやGoogle Mapsにかなうようなサービスの構築には取り組んでいない。

社員10名のカリフォルニア州パロアルトに拠点を置く PathSense を例に上げよう。同社は4つのSDK(Android向けが3つ、iOS向けが1つ)をリリースしているが、これは携帯でGPSやジオロケーションツールを使う場合の正確性や応答性、バッテリー寿命を向上するために作られたものである。

PathSenseは現在、GoogleかAppleに売り込みをかけているそうである。同社には技術も才能もあり、これらは2社が特に自動運転車プロジェクトにおいて求めているものである。

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アフターサービス市場にもチャンスがある

完全な自動運転車はみんなが待ち望んでいるものだが、既存の自動車会社もまたその機会を待ち望んでいる。アフターサービス市場の自動化も大きな存在だからである。
「大きな観点でみれば、 アメリカ人は新車を買う余裕がなく、自動車業界は購買欲を掻き立てるために高額な新機能を生み出すことに依存している、という構図が存在する。しかし、いまは技術を手に入れるために新車ごと購入する必要がなくなり、新たな機能に手を出しやすくなった。これはIoT技術においてさらに大きなトレンドとなるだろう」と、ワイヤレスパーキングセンサーおよびアプリの企業 Fensen でCEOを務めるアンディ・カルーザ氏は言う。

MITからスピンオフし、今年のはじめにシンガポールに進出した nuTonomy についてはこれまでに記事にしてきた。自動走行交通システムに取り組んでいるこのスタートアップ企業は、自動運転の裾野を広げるため、最近シンガポールの交通局(LTA)から認可を受けた

nuTonomyの目的は、同社のシャトルサービスをシンガポール全土で提供し、同時に他の市場にも参入することである。人は将来、Uberを呼ぶような感覚でドライバーのいない同社運転サービスを呼ぶことだろう。

さまざまに異なる分野にスタートアップ企業が参入するなか、自動運転以外のところから製品やプラットフォームを改善する新しい手法を発見することは考えられる。サイバーセキュリティの企業たちは、現在のモバイルメッセージングサービスのためのエンドツーエンドの暗号を超える暗号化手法を作り出すだろう。

また、マップナビゲーション企業においては、アップグレードした『PathSense』がもうすでにAndroidとiOSナビケーションに大きな足跡を残し、その価値を証明している。

ReadWrite[日本版] 編集部
[原文4]

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