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Ericsson、2017年度における消費者トレンドを発表 「AI」と「VR」が焦点

2016年12月20日(火)
ReadWrite Japan

2016年が暮れようとしているなか、Ericsson Consumer Labが例年のトレンドレポートを発表した。2017年以降の消費者トレンドについての10の報告だ。

レポートによると、AIが消費者トレンドにおける焦点となり、社会的にも仕事のうえでもこれまで以上に重要になるとみられている。高度なネットユーザの35%は、「AIによるアドバイザーが職場にあればいいと思う」と答えており、1/4に至っては「上司にしてもいい」と答えている。だが、彼らの約半数はAIが自分たちから仕事を奪うのではないかということを心配している。

IoTの普及により、自動化アプリケーションが消費者にこれまで以上に使われる様になっている。人々の2/5はスマートフォンがユーザの習慣を習得し、アクティビティを本人に代わって自動的に行う様になると考えているという。

このレポートによると、消費者の半数以上はすでに非常アラーム、トラッキング、通知といった機能をスマートフォンで利用しているとのことだ。スマートフォンが身の安全を助けると考えているユーザーのうち、3/5はスマートフォンがさらなる安全を確保してくれるようになることから、より高いリスクをとってもいいと主張している。

また、レポートでは運転手の存在は将来希少なものになるとも述べている。通行人の1/4はすべての車が自動運転になればより安全に道を歩けると答えており、彼らの65%は普通の車よりも自動運転車を選ぶと答えている。

だが、自動運転車が現実のものになれば車酔いも増加し、3/10は酔い止めが必要になると考えている。1/3は、またVRやARでの3D酔い対策も必要になると予測している。

VRと現実世界のギャップはあと数年で消えるか

レポートをさらに読み進むと、VRユーザの4/5が「VRはあと3年で現実世界と区別がつかなくなる」と考えているという。回答者の半分は、VRオブジェクトを動かしたりできるグローブや靴に興味を示している。また、彼らの半数以上がARグラスを利用しており、1/3は身の回りの不快なものを編集で消してしまうことを望んでいる。

VRが伸びてきたことに関していえば、Ericsson ConsumerLabの研究室長ミカエル・ビョーン氏は次のように言う。「現実世界を超えたリアリティの世界について、語られるべき時が来ている。事実、我々の言う“リアリティ”は、ますますパーソナルかつ主観的なものになってきている。」

消費者たちは自分の周りを気の合うソーシャルネットワークで囲い込むだけでなく、VRやARを使って得られる体験や周りの世界すらカスタマイズしようとしている。また、彼らはモバイルな世の中が続くことを望んでもおり、バッテリーがよくもち簡単に手に入るコネクティビティが急速に一般的になることを期待している。リアリティの時代とは、5Gネットワークの時代を意味すると言えるかもしれない。

それでも残るインターネット利用のパラドックス

ソーシャルネットワークの使われ方は、人々の横つながりを生むものからより垂直的なものになってきている。彼らの1/3は、「ソーシャルネットワークは主要なニュース源である」と言い、1/4以上が政治家の意見よりもSNS上で接触する意見を重視している。

だが、事がプライバシーに及ぶと彼らの意見は割れる。2/5は暗号化が行き届いたサービスを望むが、残りはどのようなサービスであれ普通にプライバシーが守られれば十分だと考えているようだ。1/3以上は、プライバシーなどもはや存在しないとすら考えている。さらに、2/5以上が「5大IT企業の製品で持ち物を一式揃えたい」と思っている。これが5年のうちに現実となると考えているのは、彼らのうちの3/4を占める。

これらの推察は、Ericsson ConsumerLabが20年以上にわたって世界中を対象におこなってきた調査と、14の大都市のユーザを対象に2016年10月におこなわれたオンラインアンケートの結果に基づくものである。Ericssonによると、調査はたった2700万人の意見を集めただけのものだが、彼らアーリーアダプタたちの動向は未来のトレンドを予想するうえで重要なものだと言う。

AMANDA RAZANI
[原文4]

※本ニュース記事はReadWrite Japanから提供を受けて配信しています。
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