連載 :
  ReadWrite Japan

企業のデータをトラックに積みたいAmazon

2016年12月19日(月)
ReadWrite Japan

苛烈なクラウドコンピューティング市場での競争を勝ち抜くべく、Amazon Web Services (AWS)はハイテクトレーラーでクライアントのデータを転送するという手を打ってきた。

AWSはこのためのデータトラックプラットフォームをSnowmobileと共に最近発表した。

AWSのCEO アンディ・ジャシーが発表したこのデータトラックはZDNetで報じられた。彼はこの移動するデータストレージを、大規模なワークロードをクラウドに移す際の大きな課題であるデータ輸送の問題を解決できるイノベーションだと吹聴した。

ペタバイト単位の大規模データをハイブリッドクラウドに移す作業は、大量の帯域を必要とする未だに厄介な作業であり続けている。

Snowmobileは一度に100ペタバイトのデータを貯蔵できるセキュアなトラクターだ。トラックを使ってデータを輸送する事で、エクサバイト規模のデータも数週間ほどでAWSに移行できる。エクサバイトという単位に馴染みがない人のためにいうと、これはペタバイトの1000倍にあたる量だ。

またAmazonはSnowball Edgeというストレージアプライアンスを発表した。ZDNetのラリー・ディグナンはこのテクノロジーがAWSがIoTに手を伸ばすのに一役買うと考えている。

「これの興味深いところは、AWSのジャシーがオンプレミスインフラの再定義を行った点です。サーバーやデータセンターは必要無くなり、オンプレインフラはセンサーやコネクテッドデバイスで構成されることになるのです。AWSはその構成要素になろうとしています。」と彼は言う。

Greengrassの成長も目論むAmazon

IoTに関して言うと、AWSはリモートデバイスやセンサーの計算負荷を軽減させるシステム、Greengrassも発表した。これはデバイスでローカルメッセージングやデータキャッシュ、計算処理を行わせることで実現される。

AWSのこれらのオファーはクラウドとITインフラがIoTで収益をあげるための有力な手立てであるとわかってきたためfだ。企業が増殖するIoTデバイスにデータを流し込むのを手助けする役割を同社がますます求められる中、こうしたものは生まれた。

今年初めの報告では、ベンチマーク対象のIoT企業21社の収益は順調に伸びており、四半期での成長率は15%、規模では70億ドルに達しようとしている。

DONAL POWER
[原文4]

※本ニュース記事はReadWrite Japanから提供を受けて配信しています。
転載元はこちらをご覧ください。

連載バックナンバー

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています