車輪の再発明を防ぐポイント!
上手に手を抜くコツはやはり再利用!
ここまで、よりよいライブラリの見つけ方、再利用の重要性、フレームワークの導入について、実例を交えつつ紹介してきました。PHPに限らず、開発を行う上で開発効率を高めるためにライブラリやフレームワークを利用することは、もはや定石となっていますが、今回は総まとめとして、今までの要点をおさらいしていきましょう。
第1回で述べたように、すでにあるものを再度開発することは「車輪の再発明」と呼ばれ、やはり効率を下げることになります。これは文章を書き写したり、また書き直すよりも、コピー機で一発ピッと複製する方がよっぽど簡単なのと同じです。そのためにはやはり、今あるものを再度活用することが大事になってきます。
まずは徹底的に探そう!
まずは公式のライブラリを探しましょう。ここには優秀な技術者が日々メンテナンスを続けるとても品質のいいライブラリが揃っているので、まずはここから探してみましょう。
それでも見つからなければブログやSourceForgeなどから探し、まだ見つからなければ最終手段、「人に聞く」ようにしてみましょう。残念ながらそれでも見つからない場合は、自分で開発するしかありません(一部でも使えるものがないか探しながら、ですが)。諦めて頑張って作りましょう。
また、ちょっとPHPの趣旨からは外れますが、多言語であれば、もしかしたら有用なライブラリがあるかもしれません。この場合はインターフェースだけを制作すれば利用できることがあるので、導入を検討するのもいいかもしれません。
また、再利用性を最大限活用するにはライブラリも有効ですが、フレームワークは開発そのものをラクにする要素が満載です。よくある処理の「フレーム(型)」を数多く揃えており、ライブラリを利用した処理の形が(大小さまざまですが)用意されているからです。
ただし、フレームワークごとに独特のクセがあり、注意深く処理を追っていくと、用途に合わないような処理をしていることもありますので注意したいところです。