ビジネスプロセスの可視化を実践するBPMS 4

Process Modelerの基本を押さえる

はじめに第3回では業務プロセスモデリングツールProcess Modelerの使い方、活用の仕方について紹介しました。Process Modelerのみを使用しても有効なのですが、実際の業務分析を考えた場合、チームでの分析遂行、そしてProcess Modeler、およびその他で作成した文書の蓄積

須山 浩克, 磯谷 奈津子

2007年2月13日 20:00

はじめに

第3回では業務プロセスモデリングツールProcess Modelerの使い方、活用の仕方について紹介しました。Process Modelerのみを使用しても有効なのですが、実際の業務分析を考えた場合、チームでの分析遂行、そしてProcess Modeler、およびその他で作成した文書の蓄積が重要になります。

そこで前回に引き続き、Process Modelerと文書管理サーバProcessAssetManager(以下PAM)を絡めた内容で御紹介します。

PAM機能について

PAMは、Process Modelerで作成した業務プロセス図や、その業務に関連する電子文書を管理するためのサーバ製品です。

ここに登録・蓄積された電子文書データは、すべてリポジトリデータベース(プロセスリポジトリ)に格納され、プロセス図のバージョン・変更履歴管理が行なえます。また登録した文書データはProcess ModelerやWebブラウザから取得/参照することができます(図1)。

PAMの機能
図1:PAMの機能
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

PAMサーバを操作するためのブラウジングツール

ここで簡単に、PAMサーバを操作するためのブラウジングツールを紹介しましょう(図2)。

PAMサーバを操作するためのブラウジングツール
図2:PAMサーバを操作するためのブラウジングツール
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

PAMサーバ接続

接続先の指定、ユーザ名、パスワードを入力して接続を行うツールです。ユーザー情報はPAMで管理されており、プロセス図に対するアクセス権限などが登録されます。これによりプロセス図に対するアクセスコントロールが行われます。

検索機能

取得する業務プロセス図を検索します。条件は細かく設定して検索することもできます。

バージョン(履歴)管理

業務プロセス図は、変更されたモデルに対して自動的にバージョンと作成者のユーザー名を付与して保存されますので、それらがどのようになっているのかを管理することができます。

登録文書コントロール機能

この機能には下記のものが用意されています。

チェックアウト
ダウンロードしたい業務プロセス図を選択し、「チェックアウト」を選択すると、Process Modelerがダウンロードして読み込みます。
チェックアウト&ロック
ダウンロードする業務プロセス図に対して、編集している間他の人がダウンロードできないようにロックすることが可能です。
保存
名前をつけてPAMへ保存します。
表1:登録文書コントロール機能

文書サマリ情報

Modelerで設定したプロセス図のプロパティ情報を見ることができます。プロパティ情報には下記のようなものがあります。

サマリ
プロセス図のプロパティ情報(作成者、プロセス図の説明など)を表示します。
履歴
PAM上での変更履歴を表示します。
ダイアグラム
Process Modelerで描いた業務プロセス図を表示します。
シミュレーション
Process Modelerで実行したシミュレーションのパラメータ設定(シナリオ)や結果を表示します。
属性
モデルを分類するためのキーワードを設定することができます。
添付ファイル
業務プロセス図以外のファイルをPAMで添付させた場合は、ここからそれらのファイルを見ることができます。
表2:文書サマリ情報

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