Eclipse3ではじめるJava Webアプリケーション開発 11

ビルドファイルの記述 〜 Antエディター

ビルドファイルの記述 〜 Antエディター

   build.xmlという名前のファイルはEclipseの「Antエディター」で開かれます。Antエディターでは、コードアシスト、文法チェックが行われます。また、アウトラインビューにビルドファイルのアウトラインが表示されます。Antエディター
図3:Antエディター
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


   ここではリスト1のようなビルドファイルを作成しました。このビルドファイルは、以下の処理を行うビルドファイルです。


makewarターゲット
WARファイルの作成。このプロジェクトはもともとWAR形式と同じなので、ここでは単にJARでまとめているだけ。
deployターゲット
WARファイルのデプロイ。ここでは単にコピーしているだけ。

リスト1:build.xml(パッケージングを行うビルドファイル)



location="C:/thinkit/jakarta-tomcat-5.5.4/webapps"/>











 

Antの実行 〜 Antランチャー

   アウトラインビューで実行したいターゲットを選択し、右クリック → 実行 → Antビルドを選択すると、指定したターゲットを実行できます。次の画面では、deployターゲットを実行しています。
アウトラインビューからの実行
図4:アウトラインビューからの実行


   deployターゲットを実行すると、依存(depends)するmakewarターゲッ トも実行されます。プロジェクト直下にmyjsf.warというファイルが作成され(プロジェクトを右クリック → 更新すると表示されます)、またTomcatのwebappsディレクトリにmyjsf.warがコピーされます。
makewarで作成されたWARファイル
図5:makewarで作成されたWARファイル

deployでコピーされたWARファイル
図6:deployでコピーされたWARファイル
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)



   なお、Tomcatプラグインを使って開発する場合、Tomcat起動時にwebappsディレクトリのWARファイルが読み込まれてしまい混乱するので、ここで作成したファイルは消しておいた方がよいでしょう。

   ここでは、アウトラインビューから実行していますが、パッケージ・エクスプローラでbuild.xmlを選択して、右クリックから実行することもで きます。なお、Antの実行には「Antビルド」と「Antビルド...」の2つのメニューがありますが、前者はデフォルトの実行メニューで、後者 (...がある方)は起動構成を指定して実行するメニューです。起動構成では、ターゲットやパラメータなどを指定できます。


Antの起動構成
図7:Antの起動構成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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