"menu"のパラメータ設定
"menu"のパラメータ設定
メニューを追加します。「すべての拡張」の「サンプル・アクション・セット2」上で右クリックし、表示されたポップアップ・メニューから「新規」-「menu」を選択します。「拡張エレメント詳細」に"menu"のパラメータを以下のように設定し、保管します。
| プロパティ | 値 |
| 内容 | |
| id | 値:sampleMenu2 |
| メニューを識別するためのID | |
| label | 値:サンプル・メニュー2(&M) |
| メニューの名前 | |
| path | 値:なし |
| メニューのルートから開始する新規メニューの位置。省略するとadditionsグループに追加されます |
"separator"のパラメータ設定
セパレータ(メニューおよびアクションを追加できる名前付きのグループ)を追加します。「すべての拡張」の「サンプル・メニュー2(M)」上で右クリックし、表示されたポップアップ・メニューから「新規」-「separator」を選択します。「拡張エレメント詳細」に"separator"のパラメータを以下のように設定し、保管します。
| プロパティ | 値 |
| 内容 | |
| name | 値:sampleGroup2 |
| セパレータ名 |
"action"のパラメータ設定
アクションを追加します。「すべての拡張」の「サンプル・アクション・セット2」上で右クリックし、表示されたポップアップ・メニューから「新規」-「action」を選択します。「拡張エレメント詳細」に"action"のパラメータを以下のように設定し、保管します。
| プロパティ | 値 |
| 内容 | |
| id | 値:examples.hello2.actions.SampleAction |
| アクションを識別するためのID | |
| label | 値:サンプル・アクション2(&S) |
| アクションの名前 | |
| accelerator | 値:なし |
| 使用されません。代わりにdefinitionIdを使用します | |
| definitionId | 値:なし |
| アクションが扱うコマンドのIDを指定します("org.eclipse.ui.commands"の拡張) | |
| menubarPath | 値:sampleMenu2/sampleGroup2 |
| メニューのどこにアクションを定義するかを指定します。 menu要素のidやseparator要素のname、および、groupMarker要素のnameを"/"で区切って指定します。指定した位置にメ ニュー・アイテムとして表示されます。省略すると、メニューにアクションを追加しません | |
| toolbarPath | 値:sampleGroup2 |
| ツールバーのどこにアクションを定義するかを指定します。separator要素のname、およびgroupMarker要素のnameを"/"で区切って指定します。指定した位置にボタンとして表示されます。省略すると、ツールバーにアクションを追加しません | |
| icon | 値:なし |
| アクションに表示されるアイコンのパス。メニュー・アイテムやツールバー・ボタンのアイコンとして表示されます | |
| disabledIcon | 値:なし |
| アクションが使用できないときに表示されるアイコンのパス | |
| hoverIcon | 値:なし |
| マウスがアクション上にあるときに表示されるアイコンのパス | |
| tooltip | 値:Hello, Eclipse world |
| ツールチップ | |
| helpContextId | 値:なし |
| ヘルプ・コンテキストのID(F1キーをクリックすると表示される) | |
| style | 値:push |
|
|
| state | 値:なし |
| アクションの初期状態(styleがradioかtoggleのとき指定する) | |
| class | 値:examples.hello2.actions.SampleAction |
| アクションの実装クラス(アクション・クラス)の完全修飾ク ラス名org.eclipse.ui.IWorkbenchWindowActionDelegateか org.eclipse.ui.IWorkbenchWindowPulldownDelegateをインプリメントしていなければいけません | |
| retarget | 値:なし |
| ビューやエディタがこのアクションのハンドラを供給する場合、trueを指定します。trueの場合、classを指定すべきではありません | |
| allowLabelUpdate | 値:なし |
| ラベルとツールチップを更新できるか、更新できないかを指定します。retargetがtrueのとき適用されます | |
| enablesFor | 値:なし |
| アクションを使用可能にするために、一致しなければならない選択カウント |
追加したアクションは、menubarPathプロパティとtoolbarPathプロパティに設定しているので、同じアクションがメニューとツールバー・ボタンの両方に適用されます。以上でplugin.xmlの編集が終了しました。
examples.hello2.actions.SampleActionクラスの作成
アクション・クラスを作成します。はじめに「概要」ページの「すべての拡張」から「org.eclipse.ui.actionSets」-「サンプル・アクション・セット2」-「サンプル・アクション2(S)」を選択し、「拡張エレメント詳細」の「class」リンクをクリックします。「Java 属性エディター」が表示され、examples.hello2.actions.SampleActionクラスを作成します。
「Hello2 プラグイン」の作成
SampleActionクラスにJFaceのメッセージ・ダイアログを使用して「Hello,Eclipse world」メッセージ・ダイアログを表示するコードを以下のように記述します。
private IWorkbenchWindow window;
public void init(IWorkbenchWindow window) {
this.window = window;
}
public void run(IAction action) {
MessageDialog.openInformation(
window.getShell(),
"Hello2 プラグイン",
"Hello, Eclipse world");
} 以上で「Hello2 プラグイン」が作成できました。ワークベンチ・ランタイムを起動すると「サンプル・メニュー2」メニューと「サンプル・アクション2」ツールバー・ボタンが追加されています(図2)。
これまでに、メニューを追加する手順について説明しました。次に、拡張ポイントとアクション・クラスについて説明したいと思います。