はじめに
皆さん、こんにちは。ビーブレイクシステムズの益原です。
今回はEclipse Test and Performance Tools Platform(以下Eclipse TPTP)を使用したJUnitベースのテストの実行方法を解説します。
JUnitベースのテストではテスト対象のクラスが変更されるたびにテスト・クラスを修正しなければなりません。その修正範囲は、新規に追加されたメソッドに対するテストであったり、既存のテストに異なるパラメータをわたすなど多岐にわたります。
変更が頻繁に発生する場合、テスト・メソッドの追加を忘れるなどのミスを防ぐためにも「テスト・クラスの管理」が重要になります。Eclipse TPTPではテスト・スイートと呼ばれるファイルでテスト・クラスの概要やレイアウトを管理し、データ・プールというファイルによってテストで使用するパラメータを一括管理することが可能です。
今回の解説ではテスト・スイートを使用したテスト・クラスの実装とテストの実行を行います。またデータ・プールを使用したテスト方法についても解説 します。なお、JUnitの基本的な概念やコーディング方法を理解していることを前提として、解説を進めていきます。
テスト対象のプロジェクト・プログラムの作成
最初にテスト対象となるプロジェクトとプログラムの作成を行います。まずはJavaプロジェクトを新規に作成してください。プロジェクト名は"JUnitSample"とします。次にJavaクラスを実装します。今回実装するプログラムは以下の通りです。
テスト対象のプログラム
package sample;
import java.math.BigDecimal;
⁄**
* 面積を求めるクラス
*⁄
public class CalcArea {
⁄**
* 長方形の面積を求めます
* @param w 横
* @param h 縦
* @return 長方形の面積
*⁄
public static BigDecimal rectangle(BigDecimal w, BigDecimal h) {
BigDecimal result = w.multiply(h);
System.out.println("rectangle " + w + " * " + h + " = " + result);
return result;
}
⁄**
* 三角形の面積を求めます
* @param w 底辺
* @param h 高さ
* @return 三角形の面積
*⁄
public static BigDecimal triangle(BigDecimal w, BigDecimal h) {
BigDecimal result = w.multiply(h).divide(new BigDecimal("2"), 1, BigDecimal.ROUND_HALF_UP);
System.out.println("triangle " + w + " * " + h + " / 2 = " + result );
return result;
}
} ![]()