改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - 管理ツール編 2

手軽なWeb管理ツールと強力な専用ツール

System Management Homepageによるハードウェア障害監視System Management Homepage(SMH)は監視対象のサーバ上で動作するエージェントで、ハードウェア情報を収集し、管理者にわかりやすい形式でWebブラウザに表示 します。監視対象サーバのハードウェア情

古賀 政純

2006年11月28日 20:00

System Management Homepageによるハードウェア障害監視

System Management Homepage(SMH)は監視対象のサーバ上で動作するエージェントで、ハードウェア情報を収集し、管理者にわかりやすい形式でWebブラウザに表示 します。監視対象サーバのハードウェア情報をWebブラウザだけで取得可能なため、CUIに不慣れである管理者にとっては特にユーザフレンドリーな監視情報提供ツールとなります。なおSMHとSIMはHPのサーバでのみ利用可能です。

SMHでは監視対象サーバから主に以下のような情報を取得できます。


  • CPUの種類、利用率
  • メモリ容量
  • ディスク使用量
  • 各種ファームウェアのバージョン
  • 温度、電源、ファン情報
  • ブレードラック及びエンクロージャの情報
  • ブレードエンクロージャに搭載されたネットワークスイッチ

管理者は、エージェントがインストールされた監視対象のサーバの2381ポートに接続すれば、登録されているLinuxユーザアカウントでSMHページにログインできます。



https://監視対象ノードのIPアドレス:2381

次の図1は、実際にSMHに接続し、監視対象サーバの情報を閲覧したところです。


SMHによって、Webブラウザから監視対象のハードウェア情報を閲覧可能
図1:SMHによって、Webブラウザから監視対象のハードウェア情報を閲覧可能
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

SMHは管理対象ノードにインストールされているhpsmhエージェントによって実現しています。後述する「Systems Insight Manager(SIM)」を監視サーバに構築しなくても、監視対象サーバでhpsmhが適切に動作していれば、Webブラウザから監視対象サーバのSMHにアクセス可能です。

SMHへのアクセスは、次の図のように4種類の方法があります。


監視対象となるサーバのSMHへアクセスする4つの方法
図2:監視対象となるサーバのSMHへアクセスする4つの方法
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

SMHのメリットと特徴をまとめると、以下のようになります。


  • SIMと組み合わせることで、より大量に存在するサーバを一元管理できる。
  • SMHは管理対象ノードにインストールされているhpsmhエージェントで実現される。
  • SIMを構築しなくても、監視対象サーバでhpsmhが適切に動作していればブラウザからSMHにアクセスできる。
  • SIMの画面から「System Management Homepage」のリンクを辿ることにより、監視対象の各種ハードウェア情報を閲覧できる
  • SMHへのアクセス方法として、直接監視対象サーバにログインするほかSIM経由でも接続できる。
表1:SMHのメリットと特徴

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