Linux/OSSの導入実態と今後の展望
オープンソースDBの品質満足度
オープンソースDBの品質満足度
オープンソースDBを導入しているユーザに対し、使ったソフトウェアの品質満足度について質問を行った。評価基準は「大変満足」、「満足」、「普通」、「不満」、「大変不満」の5段階でたずねている。
その結果、PostgreSQLユーザでは「大変満足」が2.2%、「満足」が56.5%となった。MySQLでは、「大変満足」はいないものの 「満足」が70%となっている。両者に共通して言えることは「不満」や「大変不満」がほとんどいないということである。この結果から、実際に導入されてい るオープソースDBに対するユーザの評価はかなり高いということが読み取れる。

図5:オープンソースDBの品質満足度
以上のような調査結果を見ると、オープンソースDBは徐々にユーザの中に浸透してきているということがわかる。実際に使っているユーザの評価も高 く、商用ソフトウェアの代替を十分果たしているようである。現状ではLinuxと同じくWeb系システムや情報系システムなどでの導入が大半であるが、こ れから導入したいというユーザには基幹系システムへの導入意向も多く、今後のエンタープライズ領域での普及に対する期待も膨らんでくる。
第1回から今回までは、アンケート調査結果を元にユーザにおけるOSSの導入実態について述べてきた。次回からは、OSSの中でも最も注目を集めて いるLinuxについてビジネスを行う側の視点から捉え、サーバやディストリビューションなどLinuxに関連する市場の動向と、各ベンダーのLinux ビジネス戦略について述べていく。