オープンソースDBの使用システム
オープンソースDBの使用システム
オープンソースDBの導入ユーザと、今後導入意向があるユーザに対して、前者にはオープンソースDBを使用しているシステム、後者には使用したいシステムについて質問を行った。
その結果、導入済みユーザの中でオープンソースDBを使用しているシステムとしては、Web系データベースが60.9%と最も多く、次いで51.6%の情報系データベースが続いている(図3)。

図3:オープンソースDBの使用システム(複数回答可)
会計や販売管理など、日々の基幹業務で使われるような基幹系データベースは6.3%と少ない結果と なっている。導入意向ユーザにおいてもWeb系データベースや情報系データベースが多いという傾向は変わらず、それぞれ44.8%と40.7%になってい る。ただ、基幹系データベースへの導入意向が23.8%もあるということだけは大きく異なる点である。オープンソースDBもLinuxと同じように、基幹 系システムへの導入に対する期待は高いということがこの結果からうかがうことができる。
オープンソースDBの導入理由
オープンソースDBの導入理由について質問を行った結果、最も回答が多かったのは 「TCO削減効果を期待」で57.8%となった。これは導入意向があるユーザでの理由としても最も多く77.3%となっている。ユーザでのデータベースに 対するコスト意識は非常に高くオープンソースDBに期待している面があると言える。

図4:オープンソースDBの導入理由(複数回答可)
2番目の導入理由としては、「機能・性能が優れている」が28.1%となっている。コスト面の評価だけではなく、ソフトウェアの性能的な面からも高 く評価されているということが表れている。3番目の理由としては「システムの使用目的・用途に最も適している」が26.6%、その次は「ベンダー /SIerからの提案」が21.9%と続くという結果になっている。OSSの売りであり最大の特長である「独自で改良・拡張できる」は14.1%にとどま る結果となった。