PostgreSQLチューニング実践テクニック 1

postgresql.confによるチューニング(1)

PostgreSQLのチューニングとは?   PostgreSQLに限らず、データベースソフトは大量のデータを扱うので、場合によっては処理にかなり時間がかかることもあります。そのため、できるだけ処理時間を短縮し、処理効率を向上する「チューニング」という技術が重視されています。      Webシス

石井 達夫

2005年5月25日 20:00

PostgreSQLのチューニングとは?

   PostgreSQLに限らず、データベースソフトは大量のデータを扱うので、場合によっては処理にかなり時間がかかることもあります。そのため、できるだけ処理時間を短縮し、処理効率を向上する「チューニング」という技術が重視されています。
   
   Webシステムのように数多くのリクエストを同時こなさなければならないシステムでは、個々の問い合わせの処理時間は数百ミリ秒と短くても、全体の 処理時間が膨大になることがあります。このようなシステムでは、1つ1つの処理時間をできるだけ短くすることが重要です。

   また、「バッチ処理」においても処理時間の短縮は重要です。バッチ処理とは、ユーザーと対話的に行われる処理ではなく、自動的に実行される処理です (多くの場合、人手を介することはありません)。たとえば1日のデータを夜間にまとめる「日次処理」などがこれに該当します。日時処理が決められた時間内 に終わらなければ、処理自体が無意味になったり、翌朝の業務に支障をきたしたりするため、ここでも処理時間の短縮は極めて重要な課題となります。

   このように、データベースのチューニングは業務上大きな意味を持っています。

   もちろん、システム開発の初期段階から目標性能が達成できるように十分配慮すべきなのは言うまでもありませんが、システム開発がほぼ終わってテスト 工程に入ってから(ときにはシステムを運用中に)性能上の問題が発覚して、あわてて火消し的なチューニング作業を依頼されるのが現実です。そこで本稿で は、こうした状況でも適用できるチューニングテクニック、つまり、アプリケーションプログラムの改変なし、または、わずかな改変のみで、システム性能を向 上させる方法をご紹介します。

   チューニングはデータベースの実装に深くかかわってくるため、PostgreSQLのバージョンに依存します。本稿ではPostgreSQL 7.4系を前提とします。

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