PostgreSQLチューニング実践テクニック 8

システムを変えるチューニング

システムを変えるチューニング

   本稿では、PostgreSQLのチューニングテクニックのうち、比較的簡単で即効性の高いものを取り上げて紹介しました。次に必要なのは、PostgreSQLの内部構造に基づく臨機応変なチューニングです。

   今回は取り上げることができませんでしたが、複数のテーブルを結合する際に用いられるJOINのアルゴリズム(merge、hash、nested loop)を理解すれば、より複雑な問い合わせのチューニングも可能です。もちろん、そのような複雑な問い合わせに対しても、今回ご紹介したテクニックは 十分有効です。

   チューニングはデータベースの管理技術の中でも比較的難しい部類に入ります。どうしても勉強する時間が取れない、あるいは今すぐパフォーマンスを改善しなければならない、という場合は商用サポートを検討するのもよいでしょう。

   手前味噌になりますが、筆者の勤務する(株)SRAでは、もう5年ほどチューニングを含めたPostgreSQLのサポートやコンサルティングを 行っています。ときには、本番稼働直前の現場に徹夜で詰めてチューニング作業を行うこともありますが、レスポンスの悪かったシステムがチューニングの結果 きびきびと動き出すのを見ると苦労が報われたと感じます:-)

   こうした喜びを筆者だけでなく、読者の皆さまが味わえることを願っています。

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