文書構造の定義
文書構造の定義
いよいよ文書構造を定めていく。全体の概要がわかる程度に書いたXMLを用意しよう(リスト1)。この例をもとに文書構造を定義していく。
文書規約は、XMLスキーマと呼ばれる。DTD(Document Type Definition)やXSD(XML Schema Definition)などで、文書の構造、文書内の要素の属性などを定義していく。XMLからこれらDTDやXSDを生成するツールや、DTDをXSD に変換するツールもあり、はじめて文書構造を定義する場合にはそれらのツールを利用するとよい。
文書定義としてはDTD、XSDあるいは他の形式がある。
DTDは記述がXSDに比べて容易である。各要素に、どの要素がどのような順序に何回あらわれるかを定める。例えば、HTMLの箇条書きをあらわすタグ
- の中には、箇条書きの項目
- が繰り返しあらわれることを定義する。
また各要素に、属性があれば、その属性の性質を定める。例えばアンカータグには、リンク先の属性hrefが定義されている。ただし、DTDはXMLではなく特別な書式で記述されているので注意していただきたい。
DTD、XSD、その他の形式のどれを使うかは、スキルと好みの部分がかかわってくるので、ご自身の状況にあわせて選択していただきたい。
文書構造以外の定義
文書を実際に書くと、文書の構造だけでは不足になる。例えば、文書内の他の場所を引用する場合などである。HTMLであれば、引用を行うアンカータグと、その先であるid識別子をもったタグの関係だ。例として示したXSDでは、labelという属性がid識別子に対応している。
