日本マイクロソフト、「Microsoft Windows Azure」の機能拡張とパートナー連携強化を発表
日本マイクロソフトは4月17日、クラウドサービス「Microsoft Windows Azure」の機能拡張とパートナー連携の強化を発表した。
マイクロソフトは、米国時間4月16日より、パブリッククラウドサービスである「Windows Azure」の「インフラストラクチャ サービス」の正式な運用を開始した。インフラストラクチャ サービスには昨年からプレビュー版として提供していた、ユーザーがハードウェアやネットワークなどのインフラをインターネット上のサービスとして利用できる IaaSの「Windows Azure 仮想マシン」や、企業などのイントラネットとWindows Azureをより安全に接続する「Windows Azure 仮想ネットワーク」などが含まれる。
今回の機能拡張により、企業、団体などのユーザーが、Windows Azureをより幅広い用途で利用しやすくなったことから、日本マイクロソフトでは、Windows Azureの料金の値下げやパートナー支援プログラムの拡充なども併せて実施し、パートナー企業とともに、既存システムなどのクラウド化をより一層推進していく。
Windows Azure仮想マシンは、Windows Azureのコンピューティングの1つで、仮想化されたサーバーOSを実行する機能。仮想マシンで実行できるOSは、Microsoft Windows Serverだけでなく、Ubuntu、openSUSE、SUSE Linux、Cent OSなどのLinuxも含まれる。仮想化技術は、Microsoft Hyper-Vをベースとしており、仮想ディスクのイメージファイル(VHD)に互換性があるため、オンプレミスのHyper-Vで動作している仮想マシンのVHDベースのディスクイメージを、Windows Azureにそのまま移動し実行できる。正式運用の開始により、Windows Azure仮想マシンは 99.95%のSLAを提供する。
Windows Azure仮想ネットワークは、Windows Azure上で仮想プライベートネットワーク (VPN) を提供し、イントラネットとの安全な接続を管理できる。仮想ネットワークを使用して、IT管理者は、DNSや仮想マシンのIPアドレス範囲の構成などのネットワーク接続を制御しながら、イントラネットをクラウドに拡張できるため、Windows Azure仮想マシンを利用したサーバーの増強や、オンプレミスとクラウドのハイブリッドソリューションを構築できる。
リレーショナルデータベースや、Microsoft SharePoint Serverなど、大容量メモリを必要とするサーバーアプリケーションを実行するためのサーバーインスタンスで、1インスタンスあたり最大56GBのメモリを搭載できる。
Windows Azureの利用料金の一部を値下げした。Linuxインスタンスを約25%値下げし「4.99円/時間」としたほか、クラウドサービス(PaaS)を約33%値下げし「6.65円/時間」に変更するなどしている。
昨年末にWindows Azureのサポートメニューを拡大し、Windows Azure専用のパートナー支援プログラム「Azure Circle パートナー」を開始したのに加えて、MSDNサブスクリプションの購読者とマイクロソフトパートナーネットワークに加盟するパートナー企業のWindows Azure無償利用枠を拡大した。
http://www.microsoft.com/japan/
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