Talend、Hadoop YARNをサポートする統合基盤ソフトの最新版を提供開始
Talendは12月17日、統合基盤ソフトウェアの最新版「Talend 5.4」をオープンソースソフトウェアとして提供を開始した。商用製品は年内の販売開始を予定している。
Talendは、データ統合、アプリケーション統合、ビジネスプロセス統合により、企業内のあらゆる情報資産の効率的な活用を可能にする。最新版では、Apache Hadoopにおける最新のフレームワークとして注目されているYARNをいちはやくネイティブにサポートし、より強力なビッグデータインテグレーション製品となった。
「Talend 5.4」は、開発ツールである「Talend Studio」も機能拡張し、MapReduceジョブの実行パフォーマンスを本番環境で稼働させる前に、GUIを使って事前に最適化することを可能にしている。また、HadoopのセキュリティフレームワークであるKerberos(ケルベロス)認証もサポートした。
大規模分散データ処理基盤であるHadoopは、あらゆる業種で導入が拡大しているが、今年10月、YARNを含む追加機能を実装したHadoop 2がリリースされ、ビッグデータ時代を担うコンピューティング・プラットフォームとしての価値がさらに高まった。
最新版の「Talend 5.4」はYARNをネイティブにサポートするよう最適化されており、Hadoop内でETL(データ抽出・変換)やデータクレンジングを実行するので、YARNが提供する優れたリソース管理機能とHadoopの分散処理環境のメリットである柔軟性と拡張性を最大限に生かすことが可能となる。
Talend製品が生成する実行コードはPure Javaで記述されており、Javaランタイム環境を備える幅広いプラットフォームで利用可能であることが大きな特長だが、YARNのような最新のテクノロジーをいちはやくサポートすることで最新テクノロジーと共に進化することができる。
Talend 5.4のオープンソースソフトウェア製品は無償で提供され、TalendのWebサイトからダウンロードが可能。商用製品は、国内13社のSIおよび販売パートナー、ならびにTalendから販売する。
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