バックグラウンドで音楽を再生する(後編)

2011年9月5日(月)
PROJECT KySS

ソリューションエクスプローラー内のWebBrowser.xamを展開して表示される、WebBrowser.xaml.vbをダブルクリックして、リスト3のコードを記述します。

ロジックコードを記述する

リスト3 (WebBrowser.xaml.vb)

Option Strict On

Partial Public Class WebBrowser
  Inherits PhoneApplicationPage
~コード略~

[実行]ボタンがクリックされた時の処理

WebBrowser1.NavigateメソッドでuritextBoxに入力されたURIに遷移します。絶対URIで指定します。
  Private Sub uriGoButton_Click(sender As System.Object, e As System.Windows.RoutedEventArgs) Handles uriGoButton.Click
    WebBrowser1.Navigate(New Uri(uritextBox.Text, UriKind.Absolute))
  End Sub
End Class

VS2010メニューから「デバッグ(D)/デバッグ開始(S)」と選択して実行してみましょう。各ボタンをクリックするごとに曲目が変わって再生され、画像も変われば成功です(図3)。

図3:ボタンをクリックするごとに画像と曲目が変化する(クリックで拡大)

図1と比べるとボタンのUIが異なっています。次にButtonのUIを変えて、ボタンをクリックするとボタンがへこむ処理を追加しましょう。ソリューションエクスプローラーからMainPage.xamlを選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューから「Expression Blendを開く(X)」を選択し、Expression Blend 4(日本語版)を起動します。

Expression Blend 4が起動したら、アートボード内のエミュレーターのデザイン画面内に、ツールボックスからGridコントロールを適当な空いた場所に配置します。配置したGridコントロール内にツールボックスから「四角形」を配置します。配置した「四角形」を選択しマウスの右クリックで表示されるメニューから、「コントロールの作成」を選択します(図4)。

図4:Grid内に配置した「四角形」を選択し「コントロールの作成」メニューを選択する(クリックで拡大)

表示される「コントロールの作成」画面から「コントロールの種類」にButtonを選択します。「名前(キー)」はそのままで、「すべてに適用」にチェックを付けます。「定義先」の「アプリケーション」にチェックを付け[OK]ボタンをクリックします(図5)。

図5:「コントロールの種類」にButtonを選択、「すべてに適用」、「アプリケーション」にチェックを付ける(クリックで拡大)

Buttonと書かれた四角形のボタンが表示されます。このボタンを選択し、プロパティウィンドウから[外観]パネル内のStrokeThicknessに5を指定して枠線を太くします。[ブラシ]パネル内のFillに青系統色を指定し、Strokeに赤系統色を指定します(図6)。

図6:StrokeThicknessに5を指定し、[ブラシ]パネル内のFillに青系統色を指定し、Strokeに赤系統色を指定する

アートボードの上方にある[Button]タブをクリックします。すると全てのButtonコントロールが、今デザインした「四角形」に変わっています。Gridの中に配置した「四角形」はGridごと削除してください(図7)。

図7:全てのButtonコントロールが今デザインした「四角形」に変わっている(クリックで拡大)

このままでもいいのですが、Buttonをクリックした際に、クリックしたというActionがありません。そこで、ストーリーボードを作成してButtonをクリックした時のActionを持たせます。

四国のSOHO。薬師寺国安(VBプログラマ)と、薬師寺聖(デザイナ、エンジニア)によるコラボレーション・ユニット。1997年6月、Dynamic HTMLとDirectAnimationの普及を目的として結成。共同開発やユニット名義での執筆活動を行う。XMLおよび.NETに関する著書や連載多数。最新刊は「Silverlight実践プログラミング」両名とも、Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。http://www.PROJECTKySS.NET/

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