vCenter Lab Managerのメリット
2011年9月6日(火)
仮想環境とテスト/開発
VMware社がサーバ仮想化製品の販売を開始して以来、もはやサーバの仮想化については当たり前となってきました。現在、多くの企業がサーバを仮想化することでTCOの削減に成功しています。
特に、テスト/開発環境については優先して仮想化されるケースが多いといえます。テスト開発環境を仮想化することで、物理環境に比べて大幅に効率が改善されます。しかし、テスト/開発環境は独特のニーズがあります。それは、多くの種類や状態のマシンを大量に必要とするというニーズです。vSphereで仮想化することで、物理環境よりは効率的に環境を用意できるようになりますが、まだまだテスト/開発環境の独特のニーズにこたえられていない面があります。
ここでは、VMware社が提供しているテスト/開発環境を効率的に使用するための製品であるLab Managerを紹介します。Lab Managerの導入により、どのように効率化がもたらされるのかということも紹介します。
なお、Lab Managerのサポートは2013年に終了するようです。後継となる製品はvCloud Directorであり、そのもととなっている製品がLab Managerです。
Lab Managerとは
Lab Managerは、開発/テスト環境を主なターゲットとして開発された製品です。Lab ManagerはvCenterと連携することで、vCenter単体よりも効率的に仮想環境を使用/管理できます。Lab Managerは仮想マシンを効率的にデプロイ(展開・運用)する機能を持っており、管理者/ユーザーはWebブラウザ経由で操作できます。さらに、vCenterには搭載していない便利な機能もあります。これらの機能を活用することで、より効率的に仮想環境を展開・運用することができます。
図1:Lab Managerの構成とシステムのイメージ(クリックで拡大) |
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