WebMatrixを使ってWordPressを動かそう

2012年3月1日(木)
田口 一博小木 ナツキ

WebMatrixからWebロールアクセラレーターへの発行

  1. [田口] じゃ、作成したサイトをAzureに発行していこう。上部のメニューにある[発行]の文字をクリックして、表示されるメニューから[設定]を選択してみて(画面8)。

画面8:WebMatrix-発行を選択(クリックで拡大)
  1. [田口] [発行の設定](画面9)が表示されるので、設定を入力していきましょう。入力する値はこんな感じですね。
プロトコル Web配置
サーバー Azure管理ポータルで作成したホステッドサービスの値
例)thinkit2012azurewp.cloudapp.net
ユーザー名 リモートデスクトップの設定で入力したユーザー名
例)User01
パスワード リモートデスクトップの設定で入力したパスワード
例)P@ssw0rd
サイト名 WebSite Manager で設定したIIS Site Name
例)waawebroles
宛先URL WebSite Manager で設定したHost Name
例)http://waawebroles.example.azure

画面9:WebMatrix-発行の設定(クリックで拡大)
  1. [小木] 入力したので、[接続の検証]のボタンをクリックっと。あら、証明書エラーが出ちゃいましたが、どうしましょうか?(画面10)

画面10:WebMatrix-証明書エラー(クリックで拡大)
  1. [田口] メッセージに書いてあるようにサーバーの名前が違っているからね。気にしないで[証明書の受け入れ]ボタンをクリックしていいよ。
  2. [小木] 正常に接続できたようです![保存]をクリックして保存しますね(画面11)。

画面11:WebMatrix-接続検証完了(クリックで拡大)
  1. [田口] では、実際に発行していこう。上部のメニューの[発行]アイコンをクリックしてね。
  2. [小木] 今度は[発行の互換性]とか表示されてますよ?(画面12)

画面12:WebMatrix-発行の互換性(クリックで拡大)
  1. [田口] 互換性のテストはしなくて良いから、[いいえ]をクリックして進めていいよ。
  2. [小木] 了解です![いいえ]をクリックして、再度パスワードを入力してから、[続行]をクリック。証明書エラーが表示されるけど、今回も[証明書の受け入れ]をクリックっと。
  3. [小木] 発行のプレビューが表示されました(画面13)。

画面13:WebMatrix-発行のプレビュー(クリックで拡大)
  1. [田口] [リモート サーバーにあるファイルで、自分のコンピューター上には存在しないファイルを削除します。] にチェックして、[続行]をクリックして進めよう。
  2. [小木] クリック、と。おお!発行が始まったと思ったらあっという間に終わった。はやーい(画面14)。

画面14:WebMatrix-発行完了メッセージ(クリックで拡大)
  1. [小木] 3分(180秒)たったので、完了メッセージの横にあるURLをクリックしてっと・・・問題なくページが表示されていますよ♪
  2. [田口] 次はWordPressを動かす準備をしよう。WebMatrixはいったん終了していいよ。

WordPressのインストール

  1. [田口] ここからWordPressのインストールを始めるけど、その前にDBにSQL Azure を使うので、ローカル確認用のDBをSQL Serverに作ろう。ログインとデータベースは以前に作成したから大丈夫だよね。
  2. [小木] はい。SQL Server Management Studio Expressは既にインストールしてあるので、前回のメモを見ながらすぐ作っちゃいます!ちょっと待っててください。

WordPress用のログイン、データベース作成

ログインとデータベースの作成は下記ページにあります。「ログインとデータベースの作成」をご覧ください。

WordPressで使うログインとデータベースの準備

  1. [小木] ログインとデータベースの作成終わりました!
  2. [田口] 次はWordPressの準備だけど、今回はSQL Serverを使うので、Web ギャラリーからサイトを作らずに、自分でダウンロードして準備してみよう。

WordPress 日本語ローカルサイトから日本語版をダウンロードして、ユーザーのドキュメントフォルダ内にあるMy Web Sitesフォルダに展開し、wp-contentフォルダの直下にmu-pluginsフォルダを作成します。
→参照:WordPress 日本語
※今回は バージョン3.3.1 を使用

データベースにSQL Server/SQL Azureを使うためのプラグインをダウンロードして展開します。
→参照:WP Db Abstraction

ただし、最新のバージョン1.1.4を使用すると一部不具合があるため、今回は バージョン1.1.3を下記からダウンロードして使用します(2012年2月12日現在)。
→参照:wordpress-database-abstraction.1.1.3.zip(クリックするとダウンロードが始まります)

先ほど作成したmu-pluginsフォルダに、展開したプラグインのwp-db-abstractionフォルダとwp-db-abstraction.phpファイルをコピーします(画面15)。

画面14:WordPress - プラグインコピー(クリックで拡大)

wp-content\mu-plugins\wp-db-abstractionにあるdb.php を wp-content にコピーします(画面16)。

画面16:WordPress - db.phpのコピー(クリックで拡大)
  1. [小木] 終わりました。自分で準備と言ってもコピーだけなので簡単、簡単♪WebMatrixで開いてデータベースの設定もしておきますね。

WebMatrixを起動して、[フォルダからサイトを作成する]を選択して、先ほどコピーした「wordpress」フォルダを選んで[フォルダの選択]をクリックします。

WordPressフォルダのルートにあるwp-config-sample.phpをコピーして、wp-config.phpを作成し、データベース情報を設定します。

設定例)

/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', 'wordpress');

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', 'wp-sqlsrv');

/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', 'password');

/** MySQL のホスト名 */
define('DB_HOST', '.\SQLExpress');

/** データベースタイプ */
define('DB_TYPE', 'sqlsrv');

/** データベースのテーブルを作成する際のデータベースのキャラクターセット */
define('DB_CHARSET', 'utf8');

/** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません) */
define('DB_COLLATE', '');

※データベースタイプは既存ではないため、新たに記述してください。

  1. [田口] 設定が終わったら、左下のメニューから[サイト]をクリック、表示されたURLをクリックしてWordPressをローカルにインストールしてみよう(画面17)。

画面17:WordPress - URL表示(クリックで拡大)
  1. [小木] ブラウザが起動して、WordPressの画面が出ました。ここまでは順調、順調♪いつものように必要な情報を入力して、[WordPressをインストール]をクリック・・・。やった~、インストール成功です!
  2. [小木] ログインして投稿も出来ましたし、問題なく表示されています!(画面18)

画面18:WordPress - インストール完了(クリックで拡大)
スカイコード株式会社

主にマイクロソフトの技術を中心としたプログラマ兼システム管理者兼コンサルタント兼雑務係として従事。Microsoft Azureで少しでもラクに楽しく生きていこうと企む毎日。基本怠け者。

株式会社タクシーサイト

タクシーサイト開発担当。業務システムの開発に4年間従事。PHP、Object Pascal、C#などでプログラムの基礎の基礎を学び、その後他業種へ転職。ブランク後現在の会社に入社し、クラウドを一から勉強中。

連載バックナンバー

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています