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「TestFlight」によるテストアプリ配信の省力化と開発ノウハウ

2012年6月28日(木)
西見 公宏(にしみまさひろ、@mah_lab)

チームを作成する

デバイスの登録が完了しましたので、次はテストチームを作成しましょう。PCからTestFlightにログインすると、未だチームを作成していないので新しいチームを作成する画面が表示されます。チーム名を入力して「Save」をクリックしましょう。

 図4:新規チーム作成画面(クリックで拡大)

Distribution List(配布リスト)を作成する

TestFlightでは「誰にアプリを配信するか」を管理するリスト、Distrubution Listを作成することができます。例えば、「開発チーム内のみに配布」「テストユーザーを含めた全ユーザーに配布」といった形で配布先を管理することができます。

Distribution Listを作成する際は、図のように追加するユーザーにチェックを入力し、「Add Distribution List」ボタンをクリックします。

 図5:全ユーザーのリスト(クリックで拡大)

するとDistribution Listの作成画面が表示されますので、リスト名を入力し、「Save」ボタンをクリックします。この情報は後でアプリを配信する際に使用されます。

 図6:Distrubution Listへの追加(クリックで拡大)

デバイスリストの取得とアップロード

AdHoc配信を行うためには配信先のデバイス情報をiOS Provisioning Portalに登録しておく必要があります。配信先のデバイス情報は図の通り、TestFlightのユーザー管理画面から「Actions > Export Devices」を選択して取得することができます。選択するとテキストファイルの形でローカルにダウンロードされます。

 図7:Export Devicesを選択し、デバイスリストを取得する(クリックで拡大)

このテキストファイルをiOS Provisioning Portalに登録します。iOS Provisioning Portalにアクセスし、Devicesから「Upload Devices」をクリックします。

 図8:iOS Provisioning Portal > Devices(クリックで拡大)

続けてアップロードの画面が表示されますので、先ほどダウンロードしたテキストファイルを選択し、「Submit」ボタンをクリックするとデバイス情報をアップロードすることができます。

 図9:iOS Provisioning Portal > Devices > Upload Devices(クリックで拡大)

App IDの登録

Provisioning Profile作成のためにApp ID(iOSアプリのID)が必要になりますので、ここで登録しておきます。ここでは以下の情報でApp IDを登録しました。

  • Description: thinkit_sample
  • Bundle Identifier: com.mah-lab.thinkitsample
 図10:App IDの登録(クリックで拡大)

Provisioning Profileの作成とダウンロード

最後にProvisioning Profileを作成します。左メニューのProvisioningをクリックして開いた画面で「New Profile」ボタンをクリックすると、図のように「Create iOS Development Provisioning Profile」という画面が開きます。ここで先ほど登録したデバイスの情報と、App IDを紐付けたProvisioning Profieを作成します。

Profile Name
任意の名前を入力します
Certificates
開発機の証明書情報にチェックを入力します(開発機に証明書を設定していない場合はこちらのページを参考に設定を行ってください
→参照:Technical Note TN2250: iOS Code Signing Setup, Process, and Troubleshooting#Verify Keychain configuration
App ID
先ほど登録したApp IDを選択します
Devices
配布先のデバイスにチェックを入力します
 図11:Provisioning Profileの作成(クリックで拡大)

Provisioning Profileを作成すると、以下のようにProvisioning Profileをダウンロードできるようになりますので、「Download」ボタンをクリックしてローカルにダウンロードします。

 図12:Provisioning Profileにダウンロード(クリックで拡大)

XcodeにProvisioning Profileをインストールする

取得したProvisioning ProfileをXcodeにインストールします。XcodeからOrganizerを開き、「Provisioning Profiles > Import」でダウンロードしたファイルを選択し、インストールを行います。

 図13:Provisioning Profileのインストール(クリックで拡大)

ビルド設定でProvisioning Profileを設定し、ビルドする

アプリのプロジェクトのBuild SettingsにProvisioning Profileを設定します。「Build Settings > Code Signing > Code Signing Identity > Relase > Any iOS SDK」にインストールしたProvisioning Profileを設定してください。

もしProvisioning Profileを選択できない場合は、Summaryから確認できるBundle Identifierが、App IDのBundle Identifierと同値であることを確認してください。同じ値でない場合は設定することができません。

 図14:Build Settings > Code Signing > Code Signing Identity(クリックで拡大)

ビルドの設定が終わったら「Product > Build」を選択してプロジェクトをビルドします。

ビルドしたアプリをアーカイブし、ipaファイルを出力する

ビルド後にアプリをipaファイルとして出力するために、「Product > Archive」を選択してアーカイブを行います。アーカイブを行うと図のように、「Organizer > Archives」にアーカイブが作成されます。

 図15:Organizer > Archives(クリックで拡大)

ipaファイルとして出力したいアーカイブを選択し、「Distribute」ボタンをクリックします。以下の通り設定し、ipaファイルを出力してください。

Select the method of distribution
Save for Enterprise or Ad-Hoc Deployment
Choose an identity to sign with
アプリのProvisioning Profileを選択

この設定が終わるとipaファイルが出力されます。「Save for Enterprise Distribution」にチェックは入力しないでください。

ipaファイルをTestFlightにアップロードし、テスターに配布する

ipaファイルを出力したら、TestFlightに戻り「Upload Build」ボタンをクリックし、アップロード画面を開きます。ipaファイルを枠内にドラッグ&ドロップし、リリースの内容を設定し、「Upload」ボタンをクリックします。

 図16:ipaファイルのアップロード(クリックで拡大)

「Upload」ボタンをクリックすると、配布に関する情報を設定する画面が表示されます。配布先のユーザーを確認し、「Update & Notify」ボタンをクリックするとテストユーザー宛に「Install」というリンクを同梱したメールが配信されます。テストユーザーは「Install」リンクをクリックすると、アプリをインストールすることができます。

 図17:配布先の設定(クリックで拡大)
著者
西見 公宏(にしみまさひろ、@mah_lab)

SonicGarden プログラマー。
ソフトウェアパートナーシップによる受託開発をRuby on Railsで携わる傍ら、エンタープライズ向けCRM「Keepintouch」のメインプログラマーを務める。ブログはこちら

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