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Facebookのデータセンターやビジネス活用の進むOSSなどを紹介 - オープンソースカンファレンス2013 Hokkaido -

2013年9月29日(日)
Think IT編集部

2004年からはじまり、通算100回目の開催が目前となるオープンソースカンファレンス2013 Hokkaido(以降、OSC北海道)が、9月14日(土)に札幌コンベンションセンターで行われました。

Facebookのオープンソース仕様のデータセンターや、企業でどういったOSSが使われているかなど、いくつかのセミナー内容とともに、出展ブースの写真を紹介していきます。

セッション紹介

Open Compute Project 〜オープンソース化した Facebook のサーバーとデータセンター

データセンターなどのエネルギー効率を示す指標として使われているPUE(Power Usage Effectiveness)はデータセンター全体の消費電力量をサーバーなどのIT機器で使用している電力量で割った値です。

Cobalt Users Group/Project BlueQuartzの伊藤 正宏氏によるOpen Compute Projectのセッションは、このPUEの話からはじまり、米国にあるFacebookのデータセンターを伊藤氏が実際に訪問した様子が写真とともに紹介されました。

ちなみに、PUEを式で表すと以下のようになります。

PUE= (1)データセンター全体の消費電力 / (2)データセンター内のIT機器の消費電力

最も効率が良ければ、数値は1.0になりますが、実際にはデータセンター全体の空調設備や照明設備などに電力が必要なため、2.0〜3.0が現実的な数字です。3.0以上だと電力効率が悪く、2.0より小さければ効率が良い、というのが大体の目安になりますが、この数字も徐々に改善されています。

このように、PUEを下げることはデータセンターにとって電力使用量のメリットを示す基準になるのですが、ここにちょっとしたトリックがあります。

データセンターの電力を節約して全体の電力量(1)を下げれば、それだけPUEの値が下がるわけですが、多くのデータセンターに使われているサーバー機器には内部に多くのファンが取り付けられており、このファンによって内部機器の冷却が行われています。

すると、このファンが使用する電力量は、式に書いた(1)ではなく(2)として計上されるため、一見PUEは下がったように見えます。しかし、実際にはサーバー内のファンに冷却の一部を肩代わりしてもらっているため、下がったPUEほど効率的に電力を処理できていないことになります。他にも、サーバーの電力供給装置(PSU)は(2)として計上されるため、伊藤氏は装置単位で切り分けるのではなく、機能単位で(1)と(2)を切り分けるべきだと述べました。

サーバー内部を冷却するためには機器の内部まで空調効果が発揮できるよう工夫が必要ですが、伊藤氏が訪問したFacebookのデータセンターで使われているOpen Compute仕様のサーバーには、ほとんどファンは使われていません。つまり、PUEと合わせてデータセンターの総電力が節約されていることになります。

とはいっても、こういった理想的なデータセンターの建設には、立地という大きな要素も影響するため、どこでも出来るわけではなく、Facebookのデータセンターでも、温度や湿度が最適な場所が選ばれました。以前Think ITでも紹介した、さくらインターネットの石狩データセンターも、こうした条件等を考慮した上で現在の場所に建てられています。

セッションでは、ファンのないスカスカなサーバーの写真や、CADデータでラックの仕様が公開されていること、用途に合わせた5種類のサーバー構成など、興味深い話が続きました。

米国スタンフォード大学の顧問教授であるJonathan Koomey氏のレポート『GROWTH IN DATA CENTER ELECTRICITY USE 2005 TO 2010』によると、全世界のデータセンターで使用されている電力使用量は、全世界で使われている総電力の1〜2%と非常に大きな割合を占めるため、伊藤氏はデータセンターが電力使用量の削減で果たす影響は大きいと述べました。

“オープンソース技術の実践活用メディア” をスローガンに、インプレスグループが運営するエンジニアのための技術解説サイト。開発の現場で役立つノウハウ記事を毎日公開しています。

2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。OSSに特化したビジネスセミナーの開催や、Think IT BooksシリーズでのWeb連載記事の電子書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。

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