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Hatohol、Zabbixの活用テクニック紹介 OSS運用管理勉強会 第5回レポート

2014年6月20日(金)
小原 雄樹

Zabbix徹底活用術の紹介

続いて池田氏から、自身の著書である『Zabbix統合監視徹底活用』に掲載したZabbix活用テクニックについての解説。

TIS株式会社 池田 大輔氏(クリックで拡大)

Zabbix標準の機能を上手に活用

Zabbixは標準で豊富な機能が搭載されていますが、中でも特に有用だと思う機能をいくつか紹介します。

Zabbixの便利な機能の例(クリックで拡大)

Zabbix Proxyを使った分散監視

Zabbixでは各拠点の監視をZabbix Proxyが代行し、監視結果をZabbix Serverに集約することで複数拠点の分散監視を実現することができます。Zabbix Proxyにはデータキャッシュの機構があるため、Zabbix ServerとZabbix Proxy間の通信ネットワークが不安定であっても監視結果を紛失しない作りになっています。

ローレベルディスカバリ機能

監視対象機器の構成情報を定期的に探索することで、機器に搭載されたデバイスに応じて自動的に監視設定を追加することができます。監視対象機器からデバイスを取り外しても監視設定は残しておきたい場合には、Zabbix上でディスカバリルールの保持期間を設定することで監視リソースの保持期間を設定することができます。

Zabbixの制約事項を理解して適切な対応を

Zabbixの制約事項の例をいくつか紹介します。

Zabbixの制約事項の例(クリックで拡大)

ログ監視の制約

監視は1行毎となり、複数行をまとめて監視対象とすることはできませんが、Fluentd等でログを加工してから監視するといったような外部連携をすることで、制約を回避することができます。

フロントエンド画面の制約

Zabbixで提供されている画面では監視結果一覧を複数ホストグループで絞り込むといったことはできませんが、Zabbix APIを利用することで要件に合わせた独自画面を作り込むことができます。

まとめ

標準で提供されている機能をうまく利用し、得意分野以外は外部ツールの連携やカスタマイズを行うことで、Zabbixを有効活用することができます。

まとめ(クリックで拡大)

講演の後は…

恒例になっているセミナー後の懇親会です。こちらも盛況で毎回50名以上が集まります。この懇親会が楽しみで毎回参加される方もいらっしゃるほど。

懇親会の様子(クリックで拡大)

セミナーに参加してみて

今回のセミナーでは2つの講演がありましたが、どちらもオープンソースのツールを利用した分散環境の統合監視という内容が盛り込まれていました。監視についてはシステム単位で環境を用意しているという利用者も多いと思いますが、商用の製品コスト削減や複数環境の運用コスト削減といった観点から見ても、Hatoholによる統合運用やZabbix Proxyによる統合監視は一考に値するのではないでしょうか。

過去の講演では既存商用監視環境からZabbix環境へ移行事例紹介や運用あるある(Zabbix)、といったようにキーワードとしてZabbixを絡めた話が多いですが、内容はZabbixに限らずシステム運用ノウハウ全般として活用できるものではないかと思います。

OSS運用管理勉強会によるセミナーは3,4ヶ月に一度のペースで行われていますので、オープンソースを利用したシステム運用に興味のある方は是非ご参加ください。

【関連リンク】

OSS運用管理勉強会

(リンク先最終アクセス:2014.06)

TIS株式会社 コーポレート本部 戦略技術センター 主任

学生の頃にLinuxで構築された研究室のシステムに影響を受けOSS関連の業務に進む。システムインテグレーションやOSサポートを経験し、2012年からは戦略技術センターにてOSSを利用した新規技術の開発や検証などを行っている。

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