開発したユニバーサルアプリを実際にストアに申請、登録するまで

2014年7月29日(火)
薬師寺 国安

アプリの申請

まずは図3のWindows 8.1アプリの申請の続きからはじめましょう。図3の画面から、「販売の詳しい情報」をクリックします。

販売の詳しい情報

「販売の詳しい情報」画面が表示されます。
「価格帯」には「無料」を選択し、「市場」には「日本」を選択します。
「認定後すぐにリリース」にチェックが入っているのを確認します。
アプリのカテゴリとサブカテゴリを選択します。カテゴリには「ユーティリティ」を選択しました。サブカテゴリは「なし」になります。不適切なカテゴリを選択するとリジェクトの対象になりますので、注意してください。

「アクセシビリティ」にチェックを入れます。
[保存]ボタンをクリックします。

すべて設定すると図13のようになります。

図13:「販売の詳しい情報」を設定した(クリックで拡大)

[保存]ボタンをクリックし、表示される画面から、「サービス」を選択します。

サービス

ここでは、「価格帯」に「無料」を選択して[保存]ボタンをクリックします。

年齢区分と評価証明書

表示される画面から、「年齢区分と評価証明書」をクリックします。
「年齢区分」では「12歳以上対象」にチェックを付けます。何歳を対象にしたらいいかわからない場合は、「12歳以上対象」を選択すれば問題ありません。
[保存]ボタンをクリックします。

暗号化

表示される画面から「暗号化」をクリックします。
「いいえ」にチェックを付け、表示される内容にもチェックを付けて[保存]ボタンをクリックします。

表示される画面から「パッケージ」を選択します。

パッケージ

この画面からファイルをアップロードします。
表示されている枠内に、先ほど作成した(図8)、2つの「.appxupload」ファイルをドラッグ&ドロップします。
アップロードに成功すると図14のように表示されます。

図14:「Windows 8.1 アプリ」のアップロードに成功した(クリックで拡大)

[保存]ボタンをクリックし、表示される画面から「説明」をクリックします。

説明

「説明」欄にこのアプリの機能と有用性や価値を細かく記入します。
「アプリの機能」欄には、このアプリの持っている機能を入力します。

説明にはスクリーンショットが必要ですので、今回は「1366×768」サイズのスクリーンショットを1枚だけ貼り付けました。

検索キー等を入力します。
著作権と商標の情報を入力します。筆者の場合は下記のように入力しました。
「Copyright (c) 2014, 薬師寺国安事務所, 薬師寺国安.」

プロモーション用の画像を用意します。「414×180」の画像を1枚用意しました。
Webサイトを持っている場合はそのURLを入力します。サポート問い合わせ先情報には、有効なメールアドレスを入力します。

プライバシーポリシーはインターネットに接続していない場合は不要ですが、各プロジェクトの「Package.appxmanifest」の「機能」タブの「機能:」内にある「インターネット(クライアント)」にデフォルトでチェックが付いています。
筆者の場合は、このチェックを外すのを忘れる場合があるため、インターネットに接続してもいなくても、必ずプライバシーポリシーを用意したURLを入力しています。
インターネットに接続する必要のないアプリの場合は、チェックを外しておけばURLの入力は不要です。
[保存]ボタンをクリックします。

審査担当者へのコメント

このコメント欄には、このアプリに対する想いや、操作方法法、注意事項等を細かく説明しておきます。

[保存]ボタンをクリックします。

最後に表示される画面で、[認定を受けるために提出する]ボタンをクリックします。

すると図15のように「認定のステータス」が表示されます。

図15:「Windows 8.1 アプリ」の認定のステータス(クリックで拡大)

次に、Windows Phone 8.1のアプリを申請します。

Windows Phone 8.1のアプリを申請

下記のURLにアクセスします。
参考:アプリ開発者としての登録

表示される画面から「アプリの情報」をクリックします。
続けて、「名前」にある一覧リストから「日本語音声読み上げ」を選択し、[アプリを関連付ける]ボタンをクリックします。これを忘れると申請ができませんので、注意してください(図16)。

図16:「日本語音声読み上げ」を選択する(クリックで拡大)

「アプリのカテゴリ」には「ツール&ユーティリティ」を選択します。そのほかはデフォルトのままで[保存]ボタンをクリックします。
表示される画面から「パッケージのアップロードと説明」をクリックします。

パッケージのアップロードと説明

「新規を追加」をクリックし、図12のファイルを指定します。ファイルが無事アップロードされると図17のように表示されます。

図17:Windows Phone 8.1用のファイルがアップロードされた(クリックで拡大)

「ストア上のパッケージの情報」を入力します。

「ストア用の説明」を入力します。アプリの機能や有用性価値について入力します。「キーワード」も入力しておいた方がいいでしょう。
「300×300」のアイコンと「1280×768」のスクリーンショットを作成して指定します。
[保存]ボタンをクリックします。

以上で[確認して申請する]ボタンをクリックします。

図18の画面が表示されますので、間違いがなければ[申請]ボタンをクリックします。

図18:アプリの確認画面が表示される(クリックで拡大)

アプリの申請に成功しました、と表示されます(図19)。

図19:アプリの申請に成功した(クリックで拡大)

ダッシュボードに移動すると図20のように、申請したアプリが「処理中の申請」に表示されています・

図20:ダッシュボードに申請したアプリが表示された(クリックで拡大)

以上でアプリの申請は完了です。

この後メールをチェックするとアプリを受け付けた旨のメールが来るはずなので、メールをチェックしたところ、Windows ストアとWindows Phoneから、もう認定されたとのメールが来ていました。
ちなみに、以前は認定に数日かかっていたのが、1時間もかからないうちに認定され、筆者も驚きました。届いたメールを図21で紹介します。左がWindowsストアで右がWindows Phoneの認定メールです。

図21:認定メールが届いた(クリックで拡大)

以上で、5回にわたってお届けしたユニバーサルアプリの作成と申請についての解説は終わりです。

皆さんも、この連載を参考にして、是非ユニバーサルアプリを作成して、申請してみてはいかがでしょうか。

薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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