Visual Basicでユニバーサルアプリに挑戦!

2014年8月6日(水)
薬師寺 国安

Visual Basicでユニバーサルアプリを作成する手順

VS2013を起動し、[ファイル]ー[新規作成]ー[プロジェクト]と選択して、「その他のプロジェクトの種類」を展開して表示される、「Visual Studioソリューション」を選択し、「空のソリューションを」選択します。

[名前]には動画と同じ「App1」とします。[場所]は適当なフォルダーを選択するといいでしょう。[OK]ボタンをクリックします。

VS2013のソリューションエクスプローラー内に「空のソリューション」が作成されます(図3)。

図3:「空のソリューション」が作成された

次に「ソリューション’App1’(0プロジェクト)」を選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューから[追加]ー[新しいプロジェクト]と選択します。続けて、表示される画面から、[Visual Basic]の「ストアアプリ」を展開して表示される「Windowsアプリ」を選択し、右に表示されるテンプレートから「空のアプリケーション(Windows)」を選択します。[名前]は「App1_Windows」としておきます(図4)。

図4:「Windows アプリ」の「空のアプリケーション(Windows)」を選択する(クリックで拡大)

[OK]ボタンをクリックすると、「App1_Windows(Windows8.1)」のプロジェクトが追加されます(図5)。

図5:「App1_Windows(Windows8.1)」のプロジェクトが追加された

同様に、「ソリューション’App1’(0プロジェクト)」を選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューから[追加]ー[新しいプロジェクト]と選択します。表示される画面から、「Visual Basic」の「ストアアプリ」を展開して、「Windows Phoneアプリ」を選択します。
次に、右に表示されるテンプレートから「空のアプリケーション(Windows Phone)」を選択します。[名前]は「App1_Phone」としてきます。[OK] ボタンをクリックすると「App1_Phone(Windows Phone 8.1)」のプロジェクトが追加されます(図6)。

図6:「App1_Phone(Windows Phone 8.1)」のプロジェクトが追加された

PCL(ポータブルクラスライブラリ)の作成

次に、同様の手順で、「新しいプロジェクトの追加」画面を表示し、「ストアアプリ」を展開して「Windows アプリ」を選択します。右のテンプレートから「クラスライブラリ(ポータブル)」を選択します。[名前]は「App1_Common」と指定します(図7)。
ポータブルクラスライブラリは、複数の異なる.NET Frameworkプラットフォームで動作するライブラリの開発に利用ができ、対応するプラットフォームに共通する、利用可能なコードだけを記載することができます。

図7:「ストアアプリ」を展開して「Windows アプリ」を選択し、右のテンプレートから「クラスライブラリ(ポータブル)」を選択する(クリックで拡大)

[OK] ボタンをクリックする。すると「ポータブルクラスライブラリの追加」ダイアログボックスが表示されます。
「Windows 8.1」をドロップダウンリストから選択してチェックし、「Windows Phone 8.1」にチェックを入れて[OK]ボタンをクリックします(図8)。

図8:「ポータブルクラスライブラリの追加」ダイアログボックスから、「Windows 8.1」にチェックし、「Windows Phone 8.1」にチェックを入れる

[OK] ボタンをクリックすると、ソリューションエクスプローラー内に「App1_Common(移植可能)」プロジェクトが作成されます(図9)。

図9:「App1_Common(移植可能)」プロジェクトが作成される

次に、「App1_Phone(Windows Phone 8.1)」プロジェクトを選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューから[追加]−[参照]と選択します。

「参照マネージャ」の画面が表示されるので、「App1_Common」にチェックを入れます(図10)。警告メッセージが表示されるが無視して[OK]をクリックします。

図10:「参照マネージャ」から「App1_Common」にチェックを入れる(クリックで拡大)

同様に、「App1_Windows(Windows 8.1)」プロジェクトを選択して、「参照マネージャ」から「App1_Common」にチェックを入れます。

これで「App1_Phone(Windows Phone 8.1)」と「App1_Windows(Windows 8.1)」の2つのプロジェクトは「App1_Common」という1つのプロジェクトを共通で参照するようになります。

  • Visual Basicで作るユニバーサルWindowsアプリ

    『ユニバーサルWindowsアプリ開発』 第6回のサンプルプログラムです。
薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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