Dockerがオーケストレーション機能のSwarmモードを搭載した「Docker 1.12」を正式版に、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
先週の「Spark」に続いて、今週は「Docker」の最新版が公開されました。これは6月に行われた「Docker Con」で発表していたものです。このように、追加される機能や特長を事前に公開することが一般的になってきています。
今週もOSSに関する注目すべきトピックをとりあげましたので、ゆっくりとご覧下さい。
Docker、オーケストレーション機能のSwarmモードを搭載した「Docker 1.12」が正式版に
米国Docker社は7月28日、OSSのアプリケーションコンテナエンジン「Docker 1.12」を一般公開(GA)したと発表しました。Docker 1.12では、従来はDockerとは別に提供されていたDockerクラスタ構築ツール「Docker Swarm」の機能がDockerに統合されました。これにより、dockerコマンドには「swarm」や「node」、「service」といったサブコマンドが追加されています。さらに、複数のコンテナを組み合わせたサービスのデプロイを行う「stack」および「deploy」コマンドや、プラグインの管理を行う「plugin」サブコマンドが実験的に追加されています。
(参照記事:http://www.publickey1.jp/blog/16/dockerswarmdocker_112.html)
NECがOSSを用いたPaaS基盤サービスを開始、「NEC Cloud IaaS」も強化
日本電気(NEC)は7月28日、OSSを活用したPaaS基盤サービス「PaaS基盤サービス」を今年11月に開始すると発表しました。併せて「NEC Cloud IaaS」の新サービス(スタンダードプラス)の提供を開始しました。PaaS基盤サービスでは「Docker」や「Kubernetes」などのOSSを活用したコンテナプラットフォーム/コンテナアプリケーションの実行支援と運用管理環境、アプリケーションの構築から展開までを自動化する継続的インテグレーション(CI)/継続的デリバリー(CD)環境などを提供します。「Red Hat OpenShift Container Platform」を中心に運用管理に必要な機能をOSSでそろえたPaaS基盤の環境を、NEC Cloud IaaSのセルフサービスポータルより一括構築できるようになりました。
(参照記事:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1607/29/news098.html)
「Firefox 48」、マルチプロセスウィンドウ機能がいよいよロールアウト
米国Mozilla Foundationは8月2日、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Firefox 48」をWindows、Mac、Linux、Android向けに公開しました。Mozillaが長年推進してきたFirefoxの性能、安定性、セキュリティ強化プロジェクト「Electrolysis」の第一フェーズとして、Firefox 48のユーザーの一部でブラウザのインタフェースをWebコンテンツレンダリングと別のプロセスで実行できるようにしました。この変更は大きなものなので、まずはユーザーの1%程度を対象にテストし、問題がなければ数週間をかけてFirefox 48の全ユーザーに“ローリングアウト”していく予定です。
(参照記事:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/03/news055.html)
ミラクル・リナックス、RHEL 6.8ベースのLinux OS「Asianux Server 4 SP6」を提供
ミラクル・リナックスは7月27日、最新のLinux OS「Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP6」(以下、SP6)を提供開始すると発表しました。Asianux Server 4の最新版となるSP6は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)6.8をベースに開発されており、第6世代インテルCPUに対応しています。RHEL 6.8対応のハードウェアとRHEL 6.8向けに開発されたアプリケーションはSP6上でほぼそのまま動作させることが可能です。なお、Asianux Server 4はMicrosoft Azure認証を取得し、2015年9月からMicrosoft Azure Marketplaceでも販売が開始されています。今回発表されたSP6も、8月中にMicrosoft Azureに対応する予定とのことです。
(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1012449.html)
Linux FoundationとON.Labがキャリア向けオープンソースプロジェクト「CORD」を設立
米国の非営利団体Open Networking LabとThe Linux Foundationは7月26日、通信系サービスプロバイダー向けの統合プラットフォームを提供するオープンソースプロジェクト「CORD(Central Office Re-architected as a Data Center)」を創設したと発表しました。CORDはサービスプロバイダーネットワーク向けのオープンソースSDN(Software-Defined Networking)OS「ONOS」の派生プロジェクトとして展開し、米国グーグル社、米国ラディシス社、韓サムスン電子社がCORDおよびONOSプロジェクトに新たにパートナーとして加わります。両プロジェクトはいずれもThe Linux Foundationによってホストされます。
(参照記事:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1607/28/news051.html)
2020年に開催される東京オリンピックで追加される種目が正式決定しました。野球・ソフトボールは3大会ぶり、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンは初めてのオリンピックになるようです。開催都市に追加種目の提案権を与えるのはオリンピック活性化策の1つで、今回の東京オリンピックが初めてだそうです。
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