Linux用OSSの人気ランキング一位は?FacebookらがGnuPGに資金提供 、TISがJobSchedulerのサポート開始、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
今年最大級の寒波が襲来したかと思うと、春の訪れを感じさせるような陽気になったり、気温の変化が激しくて体調を崩してしまいそうな毎日です。まだまだ、インフルエンザの猛威は衰えを知らないようですので、健康に十分、気をつけてください。
今週も注目すべきトピックをまとめましたので、ゆっくりとご覧下さい。
Linux用オープンソースソフトウェア人気ランキング--各分野の上位は
LinuxQuestions.orgは2月4日、Linuxユーザーが選ぶソフトウェア「2014 LinuxQuestions.org Members Choice Award Winners」を発表しました。LinuxQuestions.orgはLinuxユーザのコミュニティサイトで、この発表は日常的にLinuxを使用している人たちが選んだソフトウェアのランキングです。興味深いのは、データベースは既に「MySQL」ではなく、「MariaDB」に変わってしまっていることです。また、クラウドも「OpenStack」ではなく、小規模な「ownCloud」が票を集めています。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35060028/)
オープンソースの暗号化ソフト「GNU Privacy Guard」、Facebookなどから寄付を獲得
1997年の開発開始以来、コードのメンテナンスを担当しているヴェルナー・コッホ氏は、2週間に満たない期間で複数の後援者から合計12万ユーロの資金を獲得することに成功しました。他のセキュリティ関連のソフトウェアを開発しているエンジニアと同じように、コッホ氏は基本的なソフトウェアコードは無料で公開するのが、バックドアなどを設置していないと証明するためのベストの方法と考えているそうです。今回の寄付はJulia Angwin氏が、プロジェクトの窮状を紹介したことがきっかけですが、昨年のOpenSSLの時のように、オープンソースの開発に対して皆さんの理解が深まると良いですね。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35060156)
NTTデータとPostgreSQLが挑んだ総力戦。PostgreSQLを極限まで使い切ったその先に見たものとは?
1月26日に開催された「NTTデータオープンソースDAY 2015」のセッションレポートです。
PostgreSQLを大規模システムでも当たり前のように使うようになりましたが、厳しい要件のシステムでどのように対応したかという講演です。詳細は、レポートを見ていただきたいのですが、採用したい機能の主要な開発者が社内にいるという安心感やPostgreSQLのクセを熟知した上であえて、「騙す」ことをしてみたりとあの手この手で対応しています。
(参照記事:
http://www.publickey1.jp/blog/15/ntt_postgresql_postgresql_nttday2015.html、
http://www.publickey1.jp/blog/15/ntt_postgresql_postgresql_nttday2015_1.html)
TIS、ジョブ管理OSS「JobScheduler」のサポートを開始
2014年4月からTISが提供しているOSSの有償サポートサービスのサポート対象ソフトを拡張し、新たにジョブ管理ソフトのJobSchedulerを追加しました。これにより、運用管理業務などにおいて、バッチ処理をスケジュールや条件に合わせて実行する場合にも、サポートを受けながらOSSを活用できるようになりました。 また、ジョブの実行状況をZabbixで監視できるようにする連携ソフトを開発し、「HyClops JobMonitoring」の名称でOSSとして公開しました。
(参照記事:http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20150211/435118/)
Red HatとNEC、キャリアグレードのOpenStack NFVソリューションを提供へ
両社は、OSSの共同開発で10年以上にわたって協業してきましたが、ここ数年は通信ネットワークに関するNECの知識を活用し、NFVシステムとOpenStackの統合作業に重きを置いてきました。この協業の直接的な結果として生まれたNFV機能のいくつかは「Juno」に含まれていますし、次の「kilo」でも実装が予定されています。
(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20150210_687646.html)
今週末の14日は、バレンタインデーということで、街のいたるところがにぎやかですが、今年は、14日が土曜日ということもあるのでしょうか、「女性から男性へ」というパターンだけではなく、「家族に」とか「女性の友達に」というようなバリエーションが増えているようです。中には「投資」という視点で、3月のホワイトデーでの「回収」を考えている方もいるようで興味深いです。
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