米Red HatがPaaS型クラウドサービス「OpenShift Enterprise 3」発表、米GitHubが「Atom 1.0」リリース、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
相変わらずの雨です。7月に入って梅雨も後半戦に入ってきたようです。台風の動きがキーポイントとのことで、台風9号の動きが気になるところです。
オープンソース界隈の動きも気になりますので、今週も注目すべきトピックをとりあげました。ゆっくりとご覧下さい。
米Red Hat、モバイルアプリ開発/運用基盤の発表に見る
「オープンと統合の融合」というテーマ
先週、6月23日~26日に、米国ボストンで米国Red Hat社の年次イベントである「RED HAT SUMMIT」が開催されました。このイベントは、昨年に初めて西海岸のサンフランシスコで開催されましたが、今年は東海岸に戻っての開催となりました。その中でまず目を引いたのは、モバイルへの取り組みでした。昨年9月に米国Red Hat社がアイルランドに本社があったFeedHenry社の買収によって獲得したモバイルアプリ開発ツールにミドルウエア製品やPaaS基盤などの機能を統合した「Red Hat Mobile Application Platform」を発表しました。
(参照記事:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1506/24/news148.html)
米Red HatがPaaS型クラウドサービス「OpenShift Enterprise 3」を発表、ホスティング版「OpenShift Dedicated」もベータ公開
米国Red Hat社は、6月24日、PaaS型クラウドサービス「OpenShift Enterprise 3」の一般提供を発表しました。このバージョンの一番の特長は、「Docker」への対応を強化している点です。また、米国Google社の「Kubernates」を利用したオーケストレーション機能も備えており、「Docker」と「Kubernates」をコアとしたコンテナベースのアプリケーションプラットフォームとなっています。また、米国Red Hat社は、「OpenShift Enterprise 3」のリリースに伴い、「OpenShift3」ベースのパブリッククラウドサービス「OpenShift Dedicated」のベータ公開も発表しました。
(参照記事:http://osdn.jp/magazine/15/06/27/163000)
GitHubのテキストエディタ「Atom 1.0」がリリース
米国GitHub社は、オープンソースのテキストエディタ「Atom 1.0」を、6月25日にリリースしました。「Atom」はもともと、GitHubの創業者であるChris Wanstrath氏が、「Emacs」のようにカスタマイズ可能で、Webテクノロジを用いた新世代のテキストエディタをめざして、2008年に開発を始めたもので、約1年前のベータ版公開以降、155回のアップデートを重ねてバージョン1.0の公開に至りました。また、既にダウンロード数は130万を超え、月間アクティブユーザーは35万人に達するようです。
(参照記事:http://codezine.jp/article/detail/8802)
NoSQL「Redis」プロバイダーのRedis Labs、1500万ドルの資金を調達
オープンソースのNoSQLデータベース「Redis」を利用したクラウドサービスを提供する米国Redis Labs社は6月25日、シリーズB投資ラウンドで1,500万ドルの資金を調達したと発表しました。「Redis」は、データベースの普及ランキングで、着実に順位を上げ、5月時点で10位にまで躍進しています。「MongoDB」や「Cassandra」とともにトップ10圏内における数少ない非リレーショナルデータベース製品の1つで、キーバリューストア型のデータベースモデルとしてはトップの座に君臨しています。今回の資金調達ラウンドで、総額2,800万ドルの資金を手にしたことになり、セールス及びマーケティングを拡充するとともにソフトウェアエンジニアリング活動を強化するようです。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35066517/)
イベントのご案内
5周年特別企画:OpenStack Summitの歩き方
今年10月に東京で開催される「OpenStack Summit Tokyo 2015」の準備が進む中、プレイベント「OpenStack Summitの歩き方」が7月13日にベルサール汐留で開催されます。
このイベントは、一般トラックと技術トラックに分かれており、初心者の方でも気軽に参加できるように構成されています。また、今年は「OpenStack」のプロジェクト開始から5年ということもあり、誕生祭も開催されていますので、ぜひ参加をご検討ください!
(イベントURL:http://eventregist.com/e/openstack)
テニスの全英オープンが始まり、眠れない夜が始まってしまいました。錦織選手は、残念ながらケガで二回戦棄権となってしまいましたが、これから、面白い試合がたくさん見られると思いますので、翌日の仕事に影響の出ない範囲で夜遅くまで応援したいと思います。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- コンテナー技術で生まれ変わったOpenShift Enterprise 3は遂に離陸するか?- vol.03
- OpenStack Days Tokyo 2015開催、米Mirantisが日本法人設立、転換期を迎えるOpenShift V3、ほか
- #4 OpenShiftはPaaSではない- Red Hat Summit 2017
- OpenShift 3.0で既存コードを捨てコンテナーに賭けるRed Hat
- 日本初の「OpenShift Commons Gathering」がオンライン開催、キーパーソンが国内外におけるOpenShiftの新事例と推進戦略を語る
- Red Hat Summit 2015、ボストンで開幕- vol.01
- Hadoop Summitが日本で初開催、Mozillaの次世代Webエンジン「Project Quantum」が発表、ほか
- グーグルがOpenStack上のコンテナ強化とコンテナ管理ツール「Kubernetes 1.0」リリースを発表、ほか
- Red Hat Summit 2017が開催。OpenShiftをコンテナープラットフォームとして強力にプッシュ
- 米Databricksが「Spark 2.0」正式版をリリース、仮想化ソフト成長率が鈍化― IDC調査、ほか