VeritasとRed HatがOpenStackで協業、次期Java EE 8は2017年末までに開発完了、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
先週は日本ではシルバーウィークということもあり、あまりニュースがなかったので、お休みさせていただきましたが、米国サンフランシスコでは、米国オラクル社のイベントが開催されていました。その中でOSS関連では、Javaに関する話題がいくつか出ていました。
これ以外にも今週もOSSに関する注目すべきトピックを取り上げましたので、ゆっくりとご覧下さい。
オープンソースの年次アワード「Bossies 2016」が発表、コンテナ、マイクロサービスなどトレンドを反映
米国IDG社の出版部門InfoWorld社が、2016年の「Bossies 2016」を発表しました。これは優れたオープンソースソフトウェアを選ぶもので、今年はアプリケーション、アプリケーション開発など5部門から、58のプロジェクトが選ばれました。アプリケーションでは「LibreOffice」などに加えて、パッケージングツール「Flatpak」やリアルタイムコミュニケーション「Rocket.Chat」「Mattermost」なども選ばれました。またアプリケーション開発では、20種のプロジェクトが選ばれました。今年はWeb/モバイルアプリだけでなく、IoTアプリやロボットも対象となったほか、データの収集からデータの活用にツールのフォーカスが移行しつつある点も指摘されています。
(参照記事:https://osdn.jp/magazine/16/09/28/163000)
VeritasとRed Hat、可用性の高いIaaS基盤構築に向けOpenStackで協業
米国Veritas Technologies社(以下、Veritas)と米国Red Hat社は13日、OpenStack上で稼働するビジネスクリティカルなエンタープライズアプリケーションをサポートするために協業したと発表しました。両社は、Red Hat Enterprise Linux と Red Hat Virtualizationの環境における事業継続性、ストレージ管理、データ保護ソリューションについて、技術連携の経験と実績を重ねてきましたが、これらを生かし、OpenStack上のアプリケーションやワークロードに対して、予測可能なサービス品質を提供するといっています。今回の協業により、Veritasのストレージ管理技術、ダイレクト・アタッチト・ストレージ(DAS)、Red Hat OpenStack Platformの3つを組み合わせることで、可用性と拡張性の高いOpenStackのIaaS基盤を構築することができるとしています。
(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2016/09/16/104/)
次期Java EE 8は2017年末までに開発完了するとオラクル。Java EE 9は2018年にも。JavaOne 2016
米国サンフランシスコで18日に開幕した「JaveOne 2016」で、初日の基調講演後半において、今後のJava EEについての計画が発表されました。Java EEについては、「開発が滞っている」との懸念がJavaコミュニティからオラクルに対して6月に表明されていました。そのため、この基調講演でオラクルがJava EEについてどのような方針と計画を表明するのか注目されていました。ロードマップは計画のフェーズで、いくつかの新しいJSR(Java Specification Request)に取り組んでおり、Java EE 8の開発を来年末までに終えてリリース予定しており、Java EE 9はその直後からすぐ開発に取り組んでいくようです。
(参照記事:http://www.publickey1.jp/blog/16/java_ee_8_javaone_2016.html)
Windows Server 2016は商用Docker Engineを無償搭載、Docker Datacenterも提供へ
米国マイクロソフト社は26日、米国ジョージア州アトランタで開催したイベント「Microsoft Ignite 2016」で、同社の製品群に関する多数の発表を行いました。サーバ/クラウド分野における最大のニュースは、Windows Server 2016へのDocker製品の「統合」、およびアドビのクラウドサービスにおけるMicrosoft Azureの採用でした。10月中旬に正式に提供開始されるWindows Server 2016では、追加料金なしにCommercially Supported Docker Engineを搭載するとマイクロソフトのシニアバイスプレジデント、スコット・ガスリー氏が基調講演のなかで明らかにしました。
(参照記事:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1609/27/news072.html)
Firefox最新版「Firefox 49」リリース
米国Mozilla財団は20日、マルチプロセス対象利用者を拡大したWebブラウザFirefoxの最新版「Firefox 49」をリリースしました。マルチプロセスは、Webコンテンツの処理とFirefoxのUIの処理を別のプロセスに分離する機能で、これにより、パフォーマンスや安定性が向上します。具体的には、特定のWebページがPCの処理プロセスを大量に消費していた場合でも、更新ボタンやタブボタン、メニューといったFirefoxのUIまで動かなくなるといった状況を避けられます。また、新機能としてログインマネージャが更新され、保存されたHTTPログイン情報を使ってHTTPSでアクセスした場合でもログイン可能となりました。
(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2016/09/21/263/)
今年は、例年になく秋雨前線の影響で、9月は雨の日が続いています。当然、日照時間も記録的な少なさで、野菜が高騰するなどさまざまなところで影響が出始めています。人体にも影響があるようで、紫外線を浴びないことで、体内のカルシウムが不足するようです。カルシウムが少なくなると骨の健康障害のほか、高血圧や動脈硬化などの原因にもなるようです。お天気の良い日に、外に出て紫外線を浴びることで、改善されるようなので、晴れの日は、野外に出かけるようにしたいものです。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- iOS版「Firefox」のパブリックプレビュー版を公開、Cassandra+Sparkはデータ分析の強力タッグとなるか? ほか
- 米GoogleがCloud Foundry Foundationに参加、ほか
- Hadoop Summitが日本で初開催、Mozillaの次世代Webエンジン「Project Quantum」が発表、ほか
- Dockerがオーケストレーション機能のSwarmモードを搭載した「Docker 1.12」を正式版に、ほか
- レッドハットが「OpenStack Platform 8」発表、米Googleと米AmazonがAI分野のOSSリリース、ほか
- 日本で初開催の「OpenStack Summit Tokyo 2015」開幕、オラクルが「MySQL 5.7」を提供開始、ほか
- MicrosoftとRed Hatが提携発表、「Who uses OpenStack?」ユーザー調査結果を紹介、ほか
- 米Red Hat「Ansible 2.1」提供開始、プライム・ストラテジー「KUSANAGI RoD」β版無償提供、ほか
- 「Red Hat Summit 2016」でコンテナ管理の新製品を発表、米MSが「.NET Core 1.0」リリース、ほか
- Hadoopが10周年 ―「Hadoop Summit 2016」レポート、米ミランティスが日本法人を設立、ほか