iOS版「Firefox」のパブリックプレビュー版を公開、Cassandra+Sparkはデータ分析の強力タッグとなるか? ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
今週は、台風18号の影響で大雨となり、各地で土砂災害や河川の増水などで多くの被害が出ている様子です。みなさんのお住まいの地域はいかがでしょうか?
今週もOSSに関する注目すべきトピックをとりあげましたので、ゆっくりとご覧ください。
「Bugzilla」に不正アクセス、盗んだ情報を「Firefox」攻撃に利用
米国Mozilla財団は9月4日、「Firefox」開発者の間でバグ情報などの共有に使われている「Bugzilla」が不正アクセスされ、流出した情報が「Firefox」に対する攻撃に利用されていたことが分かったと発表しました。ほとんどのバグ情報は、公開しているものの取り扱いに注意を要するセキュリティ情報についてはアクセスを制限しており、一部の特権ユーザにしかアクセスできない仕組みになっています。ところが、何者かが要注意扱いのセキュリティ情報を「Bugzilla」から盗み出し、その情報を「Firefox」ユーザに対する攻撃に利用したと見られることが分かりました。
(参照記事:http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1509/07/news038.html)
iOS版「Firefox」、パブリックプレビュー版がニュージーランドで公開
米国Mozilla財団は9月3日、iOS版「Firefox」の初のパブリックプレビュー版をニュージーランドで公開したと発表しました。まず1カ国のユーザによるフィードバックを得てから、このモバイルブラウザを他の国にも展開し、2015年内には世界で正式一般リリースする計画です。「Firefox」のデスクトップ版は、既に「Windows」搭載PCと「Mac」を対象に提供されており、「Android」搭載端末用にはモバイル版が存在しています。米国Mozilla財団は以前、米国Apple社のモバイルOSはサードパーティー製ブラウザに対する制約が厳しすぎるとして、iOS版を提供する可能性を否定していました。iOS向け「Firefox」の試用を希望するユーザは、登録ページに電子メールアドレスを入力しておけば、自国でパブリックプレビュー版が提供開始された時点で通知を受けることができます。
(参照記事:http://japan.cnet.com/news/service/35070020/)
MapR、Hadoopでのリアルタイム分析が可能な「MapR 5.0」を正式発表
マップアール・テクノロジーズ(株)は9月4日、最新のMapRディストリビューションであるバージョン5.0の提供を開始しました。「MapR 5.0」の特徴は、ストレージやデータベース、検索インデックスを自動同期することで、リアルタイム処理に対応できることです。リアルタイム処理に対応するため、単一プラットフォーム上でビッグデータおよびファストデータを処理できるアーキテクチャを採用しました。また、Hadoopの最新バージョン「2.7」や「YARN」機能などに対応しています。
(参照記事:http://it.impressbm.co.jp/articles/12773)
大企業が次々と導入、「Mirantis OpenStack」とは
7月15日に開催された「DevOpsとアジャイル開発を実現するオープンクラウド基盤」セミナーのレポートです。米国Mirantis社は、1991年にシステムインテグレータとしてロシアで設立され、2011年に米国に本社を移設し、2013年にOpenStackディストリビューションである「Mirantis OpenStack」の提供を開始しました。現在グローバルで社員は750人、そのうちエンジニアが600人以上在籍しており、OpenStackの開発コミュニティへの貢献度は、世界トップレベルになっています。
(参照記事:http://enterprisezine.jp/dbonline/detail/7143)
「Midonet」のオープンソース化で、米国企業による採用に弾み
商用のネットワーク仮想化ソフト「Midonet」を2014年秋にオープンソース化したミドクラジャパンの加藤氏へのインタビュー記事です。日本ではOSSに対して未だに懐疑的な目を向けるユーザ企業が少なくありませんが、加藤氏は「米国の大企業はむしろ、OSSでなければスタートアップが開発するソフトを導入してくれない」と語っています。主な収入源は、「Midonet」の導入支援などの「プロフェッショナルサポート」で、購入顧客も毎月1~2社のペースで増加しているようです。また、「Midonet」のコミュニティの成長度を従業員のボーナスと連動する仕組みを導入しており、「Midonet」のダウンロード数や社外のユーザによるバグ報告の件数などを、コミュニティの成長度として計測しています。
(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/061500148/090700021/)
CassandraとSparkはデータ分析の強力な組み合わせとなるか
9月4日、「Cassandra Meetup in Tokyo, Summer 2015」が東京ミッドタウンにあるヤフー(株)で開催されました。CassandraはNoSQLデータベースの一つで、元は米国グーグル社が発表した「BigTable」と米国アマゾン・ウェブ・サービス社が発表した「DynamoDB」から、米国フェイスブック社が開発を始めたソフトウェアです。分散してスケールアウトできるのが強みで、ここにきてCassandraとSparkの組み合わせが注目されてきています。Sparkは分散環境で計算処理を並列実行するための基盤で、格段に高速化が実現できており、リアルタイム分析処理には有利とされています。
(参照記事:http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/news/1509/090900727/)
今年は、8月後半から晴れの日が少なく、また日照時間も例年に比べて短く、特に8月後半の東京では35年ぶりの記録更新だそうです。紫外線を浴びないと体内でビタミンDが生成されないそうで、その結果カルシウムが不足するそうです。カルシウムが不足すると「怒りやすく」なるという説もあるので、みなさん気をつけましょう!
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