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アプリケーション性能管理のAppDynamics、プライベートカンファレンスを開催

2016年12月7日(水)
松下 康之
アプリケーション性能管理のAppDynamicsが3回目となるカンファレンスを開催。性能監視に加えて分析機能を強化したことで、ビジネスに貢献できると訴求した。

アプリケーションの性能をモニタリングするソリューションを提供するAppDynamicsが、2016年11月13日から17日の5日間、ラスベガスにて同社の3回目となるプライベートカンファレンス「appsphere/16」を開催した。約2000名の参加者に、ビジネスに直結するモニタリング機能やリアルタイムの分析機能などを紹介した。

創設者がサプライズ登壇

初日のジェネラルセッションの最初に登壇したのは、Founder&Chairmanであるジョティ・バンサル氏だ。バンサル氏はカンファレンスの公式プログラムにスピーカーとして掲載されておらず、「年に1回の自社イベントにも登場しないのか?」と1年前のCEO交代以前からの顧客には若干の不安を感じさせたと思われるが、冒頭で元気な姿を見せることで、経営陣が上手く組織されていることをアピールする効果があったと思われる。

冒頭に登壇したFounderのバンサル氏

冒頭に登壇したFounderのバンサル氏

バンサル氏は簡単に挨拶をした後に降壇し、President&CEOのデビッド・ワドワーニ氏にバトンタッチ。2015年9月にAdobeから引き抜かれた形でAppDynamicsに加わったワドワーニ氏によって、本格的なジェネラルセッションが始まった。

ワドワーニ氏がデジタルトランスフォーメーションの重要さを訴えたところで顧客事例として紹介されたのは、イギリスの銀行であるロイズバンクだ。創業以来250年を超える伝統的な企業であっても、ITの力を使って新しいサービスを提供できることが紹介された。スマートフォンを活用したバンキングが、世界中に拡がっていることを実感させる事例だ。

CEOのワドワーニ氏。CEO就任から1年経って自信が漲っている

CEOのワドワーニ氏。CEO就任から1年経って自信が漲っている

そしてより技術的な解説に移るステップになったところで、CTOのバスカー・スンカラ氏が登場。ここからアプリケーションパフォーマンスマネージメントのAppDynamicsが、現在の姿を見せるデモと機能の紹介が行われた。

インフラ可視化のデモを紹介するCTOのスンカラ氏

インフラ可視化のデモを紹介するCTOのスンカラ氏

他社製品との連携も

そして再度、CEOのワドワーニ氏にステージを交代して、AppDynamicsとServiceNowの連携、AppDynamicsによるMicrosoft Azure上でのモニタリングが紹介された。どちらも既に発表済みのソリューションで、ServiceNowとの連携は異常を検知した際にServiceNowでチケットを発行できることによって、システム運用時の異常検知から対応までの流れがスムーズになるという。またAzureに関しては、Azure上のアプリやコンポーネントのモニタリングを行う部分で、どちらもエンタープライズには印象に残るメッセージだ。

AppDynamics+Microsoft

AppDynamics+Microsoft

そしてDixons Carphoneというイギリスで家電と携帯電話リテイラーを手がけている企業の事例を紹介し、アプリケーションの性能劣化がそのままビジネスの結果に直結させてしまうか、それを阻止できるかどうかが重要であるということを訴求した。

続いて登壇したのが、Salesforce.comから2016年3月にCMOとして参加したケンドール・コリンズ氏だ。

Chief Marketing Officerのケンドール・コリンズ氏

Chief Marketing Officerのケンドール・コリンズ氏

より進化したBusiness iQを紹介

ここからAppDynamicsの持つ分析ソリューションの紹介に移った。このセッションで紹介されたのは「Business iQ」というさらに進化した分析機能のエンジンだ。ここでは、ECサイトを例にサイトの売り上げがリアルタイムでモニタリングできる部分のデモンストレーションが行われた。ここでのポイントは、ERPや販売管理システムのコードを改修せずにモニタリングの延長として売り上げなどのデータをトラックしてデータを見える化していることだろう。

ダッシュボードからビジネスデータをリアルタイムでモニタリング

ダッシュボードからビジネスデータをリアルタイムでモニタリング

単なるインフラやミドルウェア、スマートフォンのアプリケーションの「性能」をモニタリングするだけではなく、その中を流れる売り上げや在庫数などのデータをモニタリングすることで、ビジネスの「状況」を可視化できるという。その先のデータ処理の部分は、「Signal iQ」というビッグデータ処理を担当するコンポーネントの仕事だ。

最後に最新の導入事例として、ユナイテッド航空の担当者を登壇させた。実は昨年のカンファレンスではユナイテッドはまだ事例ではなく見込顧客であったが、たった1年で125のアプリケーションがAppDynamicsで監視されているという事例として紹介された。このように、導入から効果が出るまでが非常に速いのがAppDynamicsの特長だろう。ユナイテッドはWebネイティブなアプリだけではなくレガシーなアプリも相当抱えているはずで、それらも含めてモニタリングができるということは、レガシーなシステムを抱えている企業にとっては勇気付けられる事例かもしれない。

北米では非常にネームバリューがあるユナイテッドを事例として紹介することで、来場者に強い印象を与えようとする意図がしっかりと伝わったジェネラルセッションであった。

最後のまとめに再度登壇したワドワーニ氏

最後のまとめに再度登壇したワドワーニ氏

フリーランスライター&マーケティングスペシャリスト。DEC、マイクロソフト、アドビ、レノボなどでのマーケティング、ビジネス誌の編集委員などを経てICT関連のトピックを追うライターに。オープンソースとセキュリティが最近の興味の中心。

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