Webサービスデザインの進め方 2

検索&情報のブラウズの利便性や楽しさアップ

検索&情報のブラウズの利便性や楽しさアップ

 単なるキーワード検索やディレクトリをたどっていくようなブラウズを超えた方法で、ここでは3つを紹介します。

 1つ目は、「ソーシャルサーチ」です。ソーシャルメディアにおいて、コネクトしている友人の検索結果やクリックによるスコアを取得し、検索結果に係数をかけてランキング表示するとよりユーザーにとってほしい結果が出る可能性があります。サンプルのWebサイトは「Delver(http://delver.com/)」になります。

 2つ目は、「複数の切り口でのフリーワード検索」です。フリーワード検索において画像や地図など複数の切り口で検索させるものです。フリーワードのフォーム1つでいろいろな検索のバリエーションが広がるため、利便性が高いと考えられます。単なるキーワード検索から画像だけを探せるとか、動画だけを探せるなど、ユーザーにたくさんの選択肢を与えてみてはいかがでしょうか。サンプルのWebサイトは「ask.com(http://www.ask.com/)」になります。

 3つ目は、「Hot or Not」です。HotorNotというサービスで使われている2択式のブラウズ方法です。HotorNot自体は女性がホットかそうでないかを単純にどんどん選んでいけるというものですが、DanceJamのようにユーザー投稿のダンスビデオを2つ配置してバトルをさせるという演出に使われている例もあります。サンプルのWebサイトは「Hot or Not(http://www.hotornot.com/)」「DanceJam(http://dancejam.com/)」になります。

 上記を中心にURLなどを記載したリスト化したファイルをダウンロード(http://www.thinkit.co.jp/images/article/115/2/11522.zip)できるようにしましたので、参考にしてみてください(11522.zip/7.42 KB)。

情報表示の工夫

 次に情報表示の工夫に関してです。検索した後にどのように情報が表示されるかについても数多くの工夫が考えられます。ここでは3つを紹介します。

 1つ目は、「カテゴリー分類して検索結果を表示」です。検索結果も単純に一覧で表示するのではなく、分類して表示するとユーザーに分かりやすいでしょう。単純に画像とか動画とかの形式で分類するだけでなく、自動的に内容をフィルタリングして分類表示が可能であれば利便性が高いでしょう。サンプルのWebサイトは「Clusty(http://clusty.com/)」「Ask(http://www.ask.com/)」になります。

 2つ目は、「Digg式のランキング表示」です。ユーザーのDigg=投票に応じてニュースがランキング表示されるというものです。ユーザーのアクションに答えながらダイナミックに変化していくサービスは更新性が高くユーザーも見ていてあきないでしょう。サンプルのWebサイトは「digg(http://digg.com/)」になります。

 3つ目は、「地図上に情報をマッピング」です。単純な例ですが、提供情報やユーザーからのインプット情報を地図の上にマッピングする。不動産や店舗や口コミ情報など、ロケーションにひもずく情報であれば地図から探せるオプションは有効なことは確かでしょう。サンプルのWebサイトは「TwitterVision(http://twittervision.com/)」になります。

 上記を中心にURLなどを記載したリスト化したファイルをダウンロード(http://www.thinkit.co.jp/images/article/115/2/11523.zip)できるようにしましたので、参考にしてみてください(11523.zip/6.86 KB)。

 次回は、具体的な切り口ごとに、フィーチャー&ファンクションの具体例を挙げて説明します。

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