Red5をインストールしてデモアプリを試す
Red5をインストールしてみよう
前回(http://www.thinkit.co.jp/article/152/1/)は、FlashでのストリーミングをキーワードにFlashクライアントとサーバー連携の技術的な概要と、それを可能にするオープンソースによるサーバーであるRed5について説明しました。今回は実際にRed5をインストールして動かしていきます。
Red5はOSFlash.org(http://osflash.org/red5)からダウンロードします。2008年10月の現時点では最新版はバージョン0.8のリリース候補版ということになっています。安定版とされているもので最新はバージョン0.7ですので、今回はバージョン0.7を選択します。
Red5はそれ単体で動くスタンドアローン型と、Tomcatなどと連動させて動かすWAR型との2つのタイプがあります。とりあえず試すという場合には、自分の環境にあわせたスタンドアローン型をダウンロードするのをおすすめします。
スタンドアローン型はWindows、MacやDebian用にパッケージが用意されています。もちろんオープンソースですのでソースコードが「.tar」「.gz」されたものもダウンロードできますし、最も最新版のソースをsubversionリポジトリからチェックアウトすることもできます。
筆者の環境はMacなので、主に今回はバージョン0.7のMac用パッケージを扱います。
インストールする
まずは、Red5を動かすために必要な環境を整えましょう。Red5はJavaで書かれたソフトウエアですので、まずJavaが必要です。JavaはSunのサイトからダウンロードします。Red5はJava1.5(Java5)または1.6(Java6)に対応していますが、どちらかというと1.5で動かした方が安定しているという意見をよく見かけます。MacであればデフォルトでJavaが入ってるかと思います。バージョンの確認にはターミナル(Windowsはコマンド プロンプト)を立ち上げて以下のコマンドを打ってください。
$ java -version
出力に「1.5.0_XXX」または「1.6.0_XXX」と表示されればOKです。Mac環境であれば、ここまで確認できたら後は一般的なソフトウエアとほとんど変わりません。Red5のダウンロードページからインストーラーパッケージがダウンロードできます。ダブルクリックすると図1のようなおなじみのウィザードがはじまりますので、規約に同意していつものようにインストールすると、デフォルトではアプリケーションフォルダにRed5というフォルダができます。
その中にある実行ファイル「Red5(Red5.app)」をダブルクリックすると、ズラズラズラとメッセージが出て、以下のような表示があれば起動に成功です。
INFO org.red5.server.Standalone - Startup done
起動に失敗した場合はJavaのバージョン、およびJavaのパスなどを確認してください。
実際にサービスを運用する場合には、サーバーサイドはLinux環境だということも多いかと思います。その場合は「.tar」「.gz」ファイルをダウンロードします。解凍したディレクトリにて「red5.sh」を実行すると同様にRed5が起動します。