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【楽々デブドックを書こう!】開発☆ドキュン 第2回:要求分析するドキュよ 著者:シンクイット編集部 公開日:2008/02/08(金) 予想以上の反響で妖精さんはもっとがんばります! システム開発をスムーズかつ手戻りを発生させずに進めるには「開発ドキュメント」の存在が欠かせない。2月の特集「楽々デブドックを書こう!」では、さまざまな視点から、この開発ドキュメントについて解説&考察している。 デスマーチ一歩手前の状況にある開発現場では、「ふっ」と意識が遠のいたと思ったら見たことのないコードが書かれていたり、バグが忽然と消え去っていることがないだろうか。これはもちろん「妖精さん」たちの仕業なのである。 本連載「開発☆ドキュン」では、あなたが意識を失っている間に開発ドキュメントを書いてくれている「開発ドキュメントの妖精さん」であるA奈ちゃんとB乃ちゃんの2人の会話を追いかけながら、開発ドキュメントの基本について学んでいる。 知らない間に開発ドキュメントを書いてくれる、といっても、担当する妖精さんのスキルによっては逆にとんでもない事態を引き起こし兼ねない。そういう意味では、今までは学校で勉強していただけで、はじめて現場にでてきたA奈ちゃんは、まだまだ心もとない段階だ。
というわけで、頼りないA奈ちゃんには先輩妖精のB乃ちゃんがサポートとして同行し、きちんと現場指導をしてくれているのである。
「開発ドキュメントって何ドキュか?」では、開発ドキュメントはなぜ必要で、どんなことに役立つかについて、A奈ちゃんといっしょにおさらいした。続く今回は、開発フェーズの中で、まず最初に記述するべき「要求定義」のドキュメントについて解説する。 ![]() 図1:要求定義の目的 第2話「妖精さんがあなたのキモチをゲットする!」 深夜3時、とある会社の開発部では、デスマーチまっしぐらな状況の中で開発者たちが「充電切れ」のように、暫しの休息をとっていた。
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「…それは、あまりな説明かも。A奈は泣いちゃいますよ」
「B乃です。ふがいない後輩共々、よろしくお願いします」
「…第2、第3のこんな惨状を生み出さないためにも、私たちの力が必要なんですね」
「そうよ、A奈。開発ドキュメントとはいえない程度のテキストで作業は進まない。だからきちんとしたドキュメントを作ることこそを、私たちがやるべきなのよ」
「まず必要なのは、開発を依頼する人、つまり顧客の要望を聞きだすこと、ですね?」
「ちょっとまって。ここでいう『顧客』は、システム開発を発注した人、ということかしら?」
「えーっと、どういうシステムが必要か網羅する必要があります」