オンラインならではの工夫でリアル開催を凌ぐ盛り上がりに! 「3年後の未来を描け! 悩み爆発 クリエイター1000人祭り」レポート

2021年2月9日(火)
2020年12月にオンラインで開催された「3年後の未来を描け!悩み爆発クリエイター1000人祭り」を紹介します。

2020年12月5日(土)に開催されたオンラインイベント「3年後の未来を描け!悩み爆発クリエイター1000人祭り」に参加してきました。1人のフリーランスのデザイナーとして、参加して感じたこと学んだことを含めてレポートをお届けします。

今回は、クリエイター祭り初のオンライン開催ということで、オンラインならではの部分にも着目してレポートしていきます。当日ならではの緊張感や盛り上がりなどもお伝えしていきます。当日参加できなかった方も、ぜひ最後まで読んでいただいて雰囲気を感じていただければと思います。

司会進行のクリエイターの駆け込み寺<a href="https://twitter.com/strive" class="link">カッシー</a>さん(左)と絵本作家<a href="https://twitter.com/Haiji0123" class="link">Haiji</a>さん(右)のほっこりしたイベント進行

司会進行のクリエイターの駆け込み寺カッシーさん(左)と絵本作家Haijiさん(右)のほっこりしたイベント進行

クリエイター祭りとは?

「クリエイター祭り」とは、未来を変えたいクリエイターのためのお悩み解決・交流会をテーマにしたお祭りイベントです。

昨年来、クリエイター(特に関西)の間では少しずつ知名度は上がってきていますが、まずは「クリエイター祭り」がどんなものなのか簡単に紹介します。

クリエイターやクリエイター志望者は、一人または少人数で仕事をすることが多く、悩みを共有したり、相談したりする相手に恵まれているとは言えません。「もっとスキルアップしたい」「収入を上げたい」「独立したい」…… そんな悩みを、現役で活躍する先輩クリエイターのトークセッションや交流会で解決していこうというのが、このクリエイター祭りです。

2019年はブリーゼブリーゼ(大阪梅田)に、200人ものクリエイターが集まった

2019年はブリーゼブリーゼ(大阪梅田)に、200人ものクリエイターが集まった

有名な人や商品を売りたい企業が主催するクリエイター向けのイベントもありますが、クリエイター祭りは株式会社クリエイティブユニバースが運営するフリーランス・クリエイターギルド「TheCreative」のクリエイター有志が主催しています。つまり、クリエイターによるクリエイターのための大規模イベントというわけです。

クリエイター祭りはこれまで計6回開催されましたが、いずれも会場を使ってのイベントでした。2020年は、コロナウイルス感染拡大防止のため初のオンラインイベントとして開催されることになりました。オンラインならではのコンテンツ、2020年から始まった取り組みなども含めてご紹介していきます。

それでは、2020年のクリエイター祭りで行われた内容を振り返りつつ、当日の空気感などもレポートしていきます。

無料参加でも十分すぎる!コンテンツ盛りだくさんなクリエイター祭り!

5時間半にも及んだ、オンラインでのクリエイター祭り。たくさんのコンテンツがあり、そのすべて紹介したい気持ちは山々なのですが、今回はポイントを4つに絞ってお話ししていきます。

  • クリエイター多数決
  • 一歩先をゆく先輩トーク
  • zoom交流会
  • スポンサーセッション
当日のスケジュールはこんな感じ

当日のスケジュールはこんな感じ

参加人数過去最多!「クリエイター多数決」

クリエイター多数決とは当日集まった参加者が他人には聞きづらい2択の質問に手元のスマホで回答し、どちらが多数かを見ることができる毎年恒例の大人気コーナーです。参加者はリアルタイムで投票していきます。

今回はオンラインということもあり、過去最多人数での多数決になりました! どんな結果が出てきたのかいくつかピックアップしてご紹介します。

どっちに投票しても楽しい多数決! 結果をTwitterですぐシェアして、みんなで大盛り上がり

どっちに投票しても楽しい多数決! 結果をTwitterですぐシェアして、みんなで大盛り上がり

Q1 よく使っているのは?
Mac(iPad)派:56% Windows派:44%

若干Mac(iPad)派が多いという結果になりました。昨今かなり普及してきたMacですが、動画編集や3DCGなどの領域ではまだまだWindowsを使う方が多いのではないかと分析するカッシーさん。

Q2 使っているスマホは?
iPhone派:67% Android派:33%

iPhoneが多いかなと思いつつも、Android派も意外と多い印象に。

Q3 貯金が100万以上
ある:38% ない:62%

普段はなかなか訊けない質問にもリアルな答えが得られました。この質問では回答後のリアクションがかなり多く、盛り上がっていました。

貯金100万以上→ある:38% ない:62%

貯金100万以上→ある:38% ない:62%

Q4 今の収入が実は1000万プレイヤーな人
はい!わたしです!:2% いいえ!違います!:98%

前の質問に続き、普段は訊けない少しディープな話。今回は250人ほど参加していましたので、5人ほど1000万プレイヤーがいたようです。あぁ、私も夢の1000万プレイヤーになりたい……

Q5 交流があるコミュニティ・サロンに入っている
入っている:38% 入っていない:62%

昨今クリエイター業界にもコミュニティが増えてきています。そんな中およそ4割の方がコミュニティに所属しているとのこと。横の繋がりや相談できる場所の需要が上がってきていることが実感できる数字になりました。

Q6 もし叶うなら、どちらの生活がいい?
週7日で年収1000万(お金):42% 週3日で年収200万(時間):58%

こちらは毎年恒例の質問です。クリエイターといえども、自分の時間の確保を優先したい人が多いようですね。もしかしたら、仕事としてではなく趣味としてクリエイティブする時間が欲しい! そういう考えの方もいたのかもしれませんね。

もし叶うなら、どちらの生活? 週7年収1000万(お金):42% 週3年収200万(時間):58%

もし叶うなら、どちらの生活? 週7年収1000万(お金):42% 週3年収200万(時間):58%

Q7 コロナのPCR検査をしたことが
あります:2% ないです:98%

こういった時事的な質問もありました。今回の参加者さんでは、年収1000万の方とPCR検査を受けた方が同じくらいという結果になりました。

Q8 GoTo系使ったことが
ある!:42% ない!:58%

こちらも前の質問同様の時事ネタです。自粛があったり、積極的に動いてと促されたり、「正しい」ことが短時間で変化していく時代にどう動くか選ぶのはなかなか大変なことです。自粛期間もあり、今回遠慮して使わなかった人もいたのではないでしょうか。

Q9 今の働き方は
ホワイト(幸せ):69% ブラック(辛い):31%

クリエイティブ業界はブラックと言われることが多いのですが、今回はホワイトと感じる人の方が多いという結果になりました。在宅勤務が増えたことも要因としてあるのかもしれません。

Q10 将来は
一生クリエイター:64% 経営も重視したい:36%

クリエイターは作ることに情熱をかける人が多いという印象がありますが、意外にもディレクションだったり経営だったりにシフトしていきたい人が多いようです。

Q11 動画編集を
できる!:51% できない!:49%

iPhoneでも動画編集ができる時代なった今、動画編集はどんなクリエイターにとっても必要とされるスキルになってきたのがわかる数値になりました。私自身も、webサイトの次に動画編集に関して問い合わせが多いと感じていたので納得の数字です。

今スグ役立つ温度感が嬉しい!!「一歩先をゆく先輩トーク」

一歩先をゆく先輩トーク

一歩先をゆく先輩トーク

クリエイター多数決での盛り上がった後は「一歩先をゆく先輩トーク」セッションの始まりです。このトークセッションは、一歩先をゆく4人のクリエイターが、自身のこれまでのストーリーや試行錯誤をシェアしていくコーナーです。

肩書きだけではなく、「1人の人間としてどんな経験をしてきたか?」「どうしてクリエイターになったのか?」「どんな苦労があったのか?」といった失敗談・成功談などを伺えました。画面を通してその熱意が伝わってくるほどのプレゼンに私も心打たれました。

「感謝の想いをカタチに」森脇俊樹さん(映像クリエイター)

オンラインだからこそ、家で周りに気にせず泣いたという声も…

オンラインだからこそ、家で周りに気にせず泣いたという声も…

元々運動部でバリバリ体育会系だった森脇さんに、動画クリエイターとして独立し、そして会社を設立するまでのストーリーを語っていただきました。

理学療法士をやっていた森脇さんですが、お姉さんの結婚式をきっかけに動画制作をはじめ、「誰かのために創る」クリエイターになりたいと進み出します。その思いは過去の後悔と結びつき、会社設立後の親孝行事業へと繋がっていきます。事業への思いが溢れ、途中涙を堪えるシーンも。私も画面越しにもらい泣き。森脇さんのプレゼンに多くの人が心打たれました。

1人でも多く後悔しないように「感謝の想い」をカタチに残してあげたい!

1人でも多く後悔しないように「感謝の想い」をカタチに残してあげたい!

クリエイターとして自分で事業を作るのは少し珍しいケースかもしれません。しかし、「自分のやりたいこと」と「過去の後悔」を掛け合わせて、クリエイティブをするという部分は、多くの人が応用できる学びになりました。

「『誰かのために』が自分のために」豊島夏海さん(会社員デザイナー)

コメントでは「一社に一人は豊島夏海さんが欲しい」と言われるほどの人気っぷり

コメントでは「一社に一人は豊島夏海さんが欲しい」と言われるほどの人気っぷり

6年働いたうどん屋さん(おにぎり担当)を辞め、元々興味のあったデザイン業界に飛び込み、未経験でデザイナーに。一社目の苦労を経て、現在の会社に助けられた豊島さんが会社への恩返しをする物語です。

2020年猛威を振るった新型コロナウイルス。この影響を受けた会社を見て、今こそ恩返しの時だ! と思い、行動に移していきます。売り上げアップに貢献するため、既存のクライアントさんへ営業をしてみたり、社内の雰囲気を変えるためにランチをみんなで食べたり、さまざまなアクションをして結果を出していきます。結果、無事恩返しができたようです。

そんな豊島さんの次なる挑戦は「豊島夏海と仕事がしたい!」をもらうこと。誰かのために動いていたら、自分のためになっていた。この働き方が心地よく、もっと広げたい思いが強くなっていったそうです。コメント欄では「私が社長だったら豊島さんを絶対雇います」という人が続出。私を含む多くの方が、すでに心を掴まれていました。

こんな主体性ある優秀な人材、欲しいですよね!

こんな主体性ある優秀な人材、欲しいですよね!

そんな豊島さんからのラストメッセージは「あなたらしく輝ける場所を掴んでほしい」でした。転職し、自ら会社の環境を変えた、豊島さんだからこその意味を持つ言葉でした。

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