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【マンガ】第19話 フリーランスのススメ(その11)~僕のフリーランスならではの悩みとそれを解決してくれた2つの言葉~

2017年4月24日(月)
高田 ゲンキ(たかた・げんき)
ベルリン在住のイラストレーター(兼漫画家)、高田ゲンキが送るコミックエッセイ
『ライフハックで行こう!』、第19話です(第18話はこちら)。

今回は、僕のフリーランスならではの悩みを解決してくれた言葉をシェアします!――


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フリーランスならではの悩み

今回のエピソードは、第10話第11話で登場した、僕にフリーランスになるきっかけを与えてくれた恩師とも言える大寺聡さんに悩みを聞いていただいた時の話です。

フリーランサーは誰しも似たような悩みを持つもので、「収入の不安定さ」と「孤独」は、その代表格と言えると思います(業種によって程度の差はありますが)。最近は、僕も若いフリーランサーたちから同じような質問をされるのですが、そういう時には必ずこの時の大寺さんの言葉をそのまま伝えることにしているのです。

以下に、その時の大寺さんの言葉に僕なりの解釈を補足したいと思います。

「安定は敵」

この言葉は本当にショックでした。そして、同時に突き抜ける爽快さも感じました。

「安定」とはつまり、ある程度の未来が保障されているということでもあります。そうした状況の中では、なかなか自分のキャパシティを超えるようなチャレンジはできない(させてもらえない)のですが、フリーランスならば自らの判断で普通なら達成できないような高い目標を設定することもできるわけです。未来が保障されていても自己研鑽を継続できる人もいるとは思いますが、僕の様に必要に迫られないと頑張れない人間は、自らを過酷な環境に置くことのみが自分を成長させることができるのだと気づきました。そして、常に成長(スキルアップ)し続けることで仕事も継続的に入り易くなり、長期的に見れば、これこそが本当の安定なんだと気づいたのでした。

もう1点、大寺さんの言葉で気づいたことがあります。それは、僕が「収入の不安定さ」と言ったのは正しい表現ではなかったということです。正しくは「収入の少なさ」であり、もっとストレートに言えば「貧しさ」です。実際、この時期は仕事が回り始めたとは言え、売上額はまだまだ低かったのです。考えてみると、なぜか「収入が不安定」と言うと、暗に「収入が少ない」というニュアンスを帯びます。厳密に言えば、例えば1ヶ月で1000万円の収入を得て、残りの11ヶ月は無収入の人も月当たりの収入ベースで見れば不安定なはずですし、そこまでではなくても半年で1年暮らせる程度に稼ぎ、残り半年は遊んだり勉強したりするスタイルだって同様に不安定です。しかしながら、この不安定さは多くの人が憧れる不安定さであり、そしてフリーランスだからこそ実現できる可能性が高いスタイルでもあります。

だから僕は、継続的な成長によって最短時間で貧困状態を脱して、憧れの不安定なスタイルにシフトするために頑張ろうと心に誓ったのでした。

大寺さんの「不安定な状況」の具体例

ページ数の関係でマンガには描けませんでしたが、実はこの時、大寺さんは「不安定な状況」の具体例も話してくれました。

大寺さんは2000年まで東京を拠点に活動していました。東京に住んでいた時代の大寺さんは、収入が上がるにつれ家賃が高い部屋に引っ越してモチベーションを高めていたそうです。そうして大寺さんの住まいは徐々に都心へ近づき、最終的には渋谷のマンションに住んでいたのですが、都会型の生活に限界を感じて2000年に鹿児島へ移住。これも、東京から距離的な差別を受けることで自身を試すという、ある意味で究極の「不安定な状況」だったのです。周囲からは「(移住をしたら)収入がが10分の1になる」(ほとんどのクライアントが東京に集中しているため)などと脅されたそうですが、結果的には東京からの仕事も継続しつつ鹿児島でのマーケットを作ることにも成功し、素晴らしい鹿児島での生活を手に入れたのでした。

僕が大寺さんを鹿児島に訪ねたのは、まさに大寺さんが鹿児島での生活基盤を築いたばかりの2003年のことで、大寺さんのオリジナリティ溢れるライフスタイルに圧倒され憧れたのですが、それは大寺さんの信念に裏打ちされたものだったのです。そして、それから約10年後の僕自身のベルリン移住も、この時に大寺さんから受けた影響によるところが大きかったのは間違いないと思っています。

「孤独を力に変える」

この言葉も本当に胸に刺さりました。

この時期、まだイラスト制作に慣れていなく、作業に余計な時間がかかってしまっていたこともあり、毎日深夜まで仕事をして平日も週末も働きどおし……という状態でした。友達に会う時間もなく寂しい思いをしていましたが、だからこそ「すごいイラストを描いて(誰もがあっと驚く大きな仕事をして)、たくさんの人に評価してもらいたい!」という気持ちが膨らみ、それがモチベーションとなって良いイラストを描くことができ、良い結果にも繋がりました。

特に近年はSNSの普及によりひらめきに近い瞬発的な発信が爆発的に評価されやすくなったので、長い時間をかけてじっくり自分の作品や仕事に向き合うのが苦手な人が多くなってしまった気がしています。かく言う僕もその1人なのですが、当時もすでに某国産SNSが全盛期で、ついつい覗いて誰かとの繋がりを求めたくなったものですが、(そういうことが必ずしも悪いわけではありませんが)やはり本気で何かに取り組む時は簡単に手に入る人間関係で自分をごまかさず、徹底的に孤独な状態に自分を追い込み、長い時間をかけて自分が納得できるまで没頭すべきなんだと思っています(経験的に、そういう作品たちが僕の人生を変えてくれました)。

全ての仕事がそうかもしれませんが、特にクリエイターは、どれだけ孤独と向き合えるかで創作物の質が決まってくるとさえ言え、それが「孤独を力に変える」ことなんだと思っています。

【マンガ】第20話 フリーランスのススメ(その12)~繁忙期の乗り越えかた~を読む


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著者
高田 ゲンキ(たかた・げんき)
ベルリン在住のイラストレーター/マンガ家。1976年生、神奈川育ち。 2004年にフリーランスとして活動開始以来、Macを中心としたフルデジタルでの制作環境を活かして場所や業界慣習にとらわれない自由なワークスタイルを確立。2012年に夫婦でドイツ・ベルリン移住。自身の仕事術やライフハック術、人生論、ベルリンの生活の様子などをブログ『Genki Wi-Fi』とマンガプロジェクト『ライフハックで行こう!』で発信中。ご意見、ご感想、応援のメッセージはこちらから。Twitter(@Genki119)でマンガ更新の告知や、おまけマンガを更新中! 是非フォローしてください!

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