Build 2016報告会 #tistudy201604開催レポート
1. Cognitive Serviceでの顔認証(hagwiaratakayuki氏)
hagiwaratakyukiさん
最初は、Cognitive Service を使って顔認証をしてみたという発表です。Cognitive Service では画像や音声なんかを認識できますが、今回は画像認識ですね。
人には見せられないようなデータがあるときにそれをどうやって守るか。そのために権限のある本人がコンピュータを覗き込むと……。
こんなふうに顔認識されて、本人と認証されればデータが表示される、という仕組みを実装していました。たとえ本人がいても、他人が映り込んでいるとだめというところまでできていました。
システム構成はこんな感じです。すでにちゃんと動いていて、マイクロソフトの高橋さんも「 OSの機能であったらいいねえ 」と言ってました。
2. Cognitive Servicesで遊んでみた(仮)(ShunsukeKawai氏)
河合俊介さん
つぎもCoginitive Serviceです。画像の内容を Computer Vision API で読み取って、Translator Text API で自動翻訳します。すると、画像の内容が日本語で表示されるというわけ!
では実際にやってみましょう。
この画像を読み取らせると、どう認識されるでしょうか。クルクルと処理待ちの表示が回ります。そして……。
じゃーん! 「バナナを食べる人」。
惜しい! バナナでも人でもないです。でもだいたい合ってる。こんな感じで少しづつずれた回答が次々に返ってきて、「ボケて」みたいになってました。
3. Azure Functions ネタ(TonyTonyKun氏)
TonyTonyKunさんによる発表は、Azure Funtionsを使ったもの。
SendGridはメールを送信するのに便利なサービスですが、たまにメールが届かないときもあります。そんなとき、それがどういう理由なのかを知りたい。
そのためには、メール送信に関するイベントが発生した際にSendGridから叩かれるコールバックURLを用意するという手があります。問題はそれをどこに用意するかですが、今回はAzure Functions でやってみたというわけ。
実際にやってみると……。
じゃーん。 test@example.com という存在しないメアドに送ったところ、送信できなかった理由として “Invalid” になっていたということがちゃんと分かりました。
サーバーへのデプロイが必要ないし、コスト的にもうれしい Azure Functions がアツい!とまとめていました。
4. Bot Frameworkさわってみました(仮)(eegozilla氏)
eegozillaさん
つぎは Bot Framework です。しかし、事前に十分に準備の時間がなかったとのことで、なんとライブコーディングになりました。5分の時間内にちゃんと Bot が作れるでしょうか?
Bot Framework のチュートリアルのページからサンプルプログラムを上記のようにコピペして、「% node bot.js」でBotサーバーを起動します。
そしてクライアントを起動して、「hi」と呼びかけると、見事「Hello World」と返事が返ってきました! 素晴らしい bot の完成です。
ここまで約3分くらい。残り2分でさらに日本語化も完成させ、Bot Framework は簡単だよとまとめていました。
4. タイトル未定(MotionCTL氏)
MotionCTLさんは、発表された新機能をそれぞれ少しづつ解説したり、さわってみたりというスタイルでした。
たとえば Bash on Windows です。触ってみたところ、ifconfig のようにネットワークに関するところや、 /dev/ への ls などデバイスに関するところなどはエラーになったとのことでした。
投票で一位を決定!
5人の全員の発表が終わった後、一番よかった発表を拍手の大きさで決めることになりました。その結果、一位になったのは……。
河合俊介さんでした!
ゴリラが「バナナを食べる人」になっていた発表ですね。やっぱり面白かったです。賞品として約7万円分のde:code 2016チケットを獲得しました。うらやましいです。
ぼくとしては、ライブコーディングの eegozilla さんもよかったです。こういう発表というと事前に用意したスライドをもとにしゃべるだけというのが多いですが、5分間でどこまでできるか? というのも緊張感があっていいなと思いました。
それはともかく、河合さんおめでとうございます!
まとめというか感想
マイクロソフトすごいなということと、エバンジェリストの人が余裕だなということを思いました。HoloLensはぜひ試してみたいんですけど、de:codeで試せるんでしょうか。行きたいです。河合さんが羨ましいです。
日本マイクロソフトより、Think ITの読者向けに「de:code 2016」の招待券を3枚ご用意いただきました! 抽選方法などの詳細は以下の申し込みページをご覧ください。
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