テクノロジーの進化が恋愛を変えるのか?
バレンタインデイはどのように過ごしたのだろうか?
バレンタインはカップルたちにとって、大切な人に伝えたいことを伝えるという日だ。薔薇とチョコレートを送って終わり。大人になるとそうもいかない、ときめくサプライズを考えた人も多いだろう。
ここでは、ロマンティックな関係を続けるための面白い(そして特に意味はない)選択肢をいくつか紹介したいと思う。
・Pillow Talk
Pillow Talkは心拍をピックアップし、交際相手にリアルタイムで送信することで、遠距離恋愛に隣接感をもたらすガジェットだ。お互いの心音を枕を通して聞くことができる。これは英国の起業家 Joanna Montgomeryの独創的な発想によるものだ。
「お互いがいつもスマートフォンやビデオ電話を通してやり取りできる事は素晴らしいことですが、もっと交際相手とのつながりを感じられるようになるべきとは思いませんか?私たちがPillow Talkを作ったのは絵文字やビデオ電話では不十分だと考えたからです。」
・The Hug Shirt
HugShirtはウェアラブルファッションメーカー CuteCircuitの共同設立者である、Francesca RosellaとRyan Gentzによって発明された。シャツには送信者の触覚の強度、触られてる時間と箇所、皮膚温度、心拍数を感じるセンサーと、それらを受信者側で再生するアクチュエーターが内蔵されており、HugShirtにハグすることで遠隔地の交際者にその感覚を伝えることが出来る。
HugShirtは「ハグ」をビデオでも撮るように記録し、そのデータをアプリを使ってBluetooth経由で手持ちのモバイルデバイスに落とすことが出来る。データはネットワークを通じてパートナーの携帯に飛ばすこともできるが、相手のHugShirtにBluetooth経由で直接送ることもできる。
・Happy Couple
Happy Coupleはパートナーの事をより良く知り、お互いのコミュニケーションをより充実したものにするクイズ形式のアプリだ。
これはCEOにして設立者のJulien Robertによる独創的なアイデアである。彼はヘルシンキでとある出会いをし、その経験から生まれたもので、テクノロジー起業家としては古典的でロマンティックなものとなっている。フランス人のJulienはアメリカ人のガールフレンド Erin Johnsonとサンフランシスコに住んでいるときにTinderで出会った。その後ひと月後にその地を去ったが、その後の滞在ビザの規制を乗り越えて彼らの関係は続いた。遠距離恋愛の結果、今では共にベルリンで暮らしている。
ここは他のスタートアップ企業と異なり、共同設立者にカップルセラピストであり肉体関係についての本で世界的ベストセラー作家となったLonnie Barbach博士も名を連ねている。彼女はゲームにこういった専門性をもたらしているとRovertはいう。このゲームの開発には数多くのカップルへのインタビューおよび6カ月に及ぶ郵送アンケートによるリサーチが行われた。
これはゲームと「実に為になる」コンテンツの融合であり、クイズ形式のゲームに今日のTips、様々なチャレンジなどを含む。また、先週末にはiPhoneでフランスのヘルス&フィットネスにおいて第一位を獲得した。
・Kissenger
おそらくKissengerはこれまで見た中で一番奇妙なコネクテッドデバイスだろう。これを作った企業は「感情が具体化したコミュニケーションハードウェア」と呼んでいる。どういうものかというと、Kissingerにキスすれば、センサーがその動きを遠くにいる恋人がもつKissingerに伝えるというものだ。唇にあたる部分はシリコンでできており、キスを再生するときにはそれらしい音を立てる。
これについて”バイブレーターにキスしてるみたいな感じ”と評した人を知っているが、何を言ってるのか分からない、あるいはもっとよく知りたいという人がいるのであれば話のネタにビデオをチェックしてみるといい。その価値はきっとあると思う。オリジナルの試作品は牛とうさぎをフィーチャーしているものだ。
・Eternity Wall
メッセージを永遠に残したいだろうか? 木にイニシャルを彫り込んだり星に名前を付けたりするのもロマンがあるが、愛を宣言する他の方法に、ブロックチェーンに刻み込むというのもある。Eternity Wallはブロックチェーンに刻み込まれたメッセージ台帳だ。
世界中に5000以上のコピーが存在し、まもなく宇宙にも進出する。もしこのサイトが無くなったとしても、あなたのメッセージは来るべき時まで残り続けることが保証される。
・Klikaklu
この妙な響きのアプリはハードワーク抜きでパートナーとトレジャーハントやジオキャッチングで遊べるものだ。一緒に楽しく過ごすところや、頭を使うヒント、ちょっとしたプレゼントなどがあり、最後はロマンティックなピクニックやディナーで締めくくる。
・Single And Looking For Love?
友人は私にTinderがある時代に独身でいることがどれほどつらい事かについて語った。独身の間ずっと、自分を好きになってくれる変わり者か独身者が現れてくれないかと望むものらしい。未だ恋愛をあきらめてない人たちにとってWhimというアプリは、チャットの交換に終始し現実に会う事は無いというリスクを冒さず、実際のデートをセットアップできるものだ。ユーザーは相手がいないか、登録ユーザに好みの人がいればアプリに登録する。そしてWhimがお互いに興味がある二人を見つけたらデートをアレンジする。これが実行されるのはお互いの時間や場所の都合がつく場合だけだ。これの作者であるEve Petersは以前OkCupidに勤めていた。
より気楽な”友達になりましょう”という出会いの為のデートアプリ HingeはFacebookで友人を共有しているユーザー用のものだ。毎日正午にアプリからFacebookのネットワークから割り出した相性のよさそうなマッチングのリストが送られてくる。
・Even Functional Tech Can Be Romantic
バレンタインデイは素敵なものになっただろうか?私はドイツ在住のオーストラリア人。どちらの国でもバレンタインデイを祝う習慣はない。
旦那に私の夢のバレンタインプレゼントはルンバだといった時の、彼の引いた表情は面白かった。掃除機かけは一番嫌いな掃除のタスクであり、これをロボットがやってくれたらなと思ったのだ。(その上に猫が乗っててもいいかもしれないが、掃除機掛けに対する
ニーズが一番重要だ)
真面目な話、最も機能重視なガジェットでさえ、渡し方によってはロマンティックになりえる。多くのノートや写真が入れられたモバイルデバイス、幸せな写真で溢れたカメラ、受け取る人が好きな作者の愛の詩や小説でいっぱいのKindleとかだ。
ギフトにはよく考えられたカードを添えて。
もし喜ばれなくても気にすることは無い。残りの364日、そのことを思い出して来年こそはと思うだけのことだ。
ReadWriteJapan編集部
[原文]