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| NFSサーバ | ||||||||||||
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NFSサーバはUNIXやLinuxでファイルサービスを提供します。NFSサーバはインターネットでの利用は少なく、主にLANで利用されます。NFSサーバの設定は非常に簡単ですが、パフォーマンスの調整が難しいといわれています。設定が簡単で容易に導入できてしまいますが、実運用に耐えられるパフォーマンスを提供できるかの見極めが非常に難しいからです。 ここでは、パフォーマンスを考慮せず、単純にNFSサーバを構築し、NFSクライアントからNFSサーバの資源にアクセスできるようになるための最低限の手順を紹介します。 |
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| 最低限必要なNFSサーバの設定 | ||||||||||||
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NFSサーバの設定ファイルは「/etc/exports」にあります。このファイルにはNFSサーバが提供するディレクトリを記述しますので、viエディタなどで編集してください。 今回はNFSサーバで「/var/www/html」ディレクトリをNFSクライアントに提供することにします。ちなみに「/var/www/html」ディレクトリをNFSサーバによって提供することを「/var/www/htmlディレクトリをクライアントにNFSエキスポートする」といいます。 NFSエキスポートするディレクトリ/var/www/htmlに対して、「*(rw,aync,no_root_squash)」を記述しています。これは以下のような機能を実現するものです。
表1:オプション機能例 テストとしてNFSサーバを構築するには、このオプション設定で構築可能です。ただしセキュリティ設定やパフォーマンス、アクセス制限などを一切考慮していないので、本番環境で上記の設定をそのまま利用することは絶対に避けてください。 |
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| NFSサービスの状態確認、起動 | ||||||||||||
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/etc/exportsファイルの設定が終了したらOS起動時にNFSサービスも自動的に起動するよう「chkconfigコマンド」でNFSサービスをONにします。
# chkconfig nfs on
Red Hat Enterprise Linux 5のデフォルトでは、NFSサーバはoffになっています。NFSサーバを構築するなら必ずonにしてください。次にserviceコマンドによってNFSサービスを起動します。 NFSサービスを起動したときに「NFSサービス」「NFSクォータ」「NFSデーモン」「NFS mountd」のすべてが起動できていることを確認してください。 NFSサービスがすべて起動できていることを確認できたら、実際に/var/www/htmlディレクトリがNFSエキスポートされているのかを確認します。NFSエキスポートされているディレクトリを確認するには、showmountコマンドを用います。
# showmount -e localhost
showmountコマンドで出力されたディレクトリが「NFSエキスポートされたディレクトリ」です。図9では「/var/www/html」がNFSエキスポートされているものです。NFSエキスポートされているディレクトリの右に「*」が表示されている場合は、どのLANセグメントのどのホストに対してもNFSエキスポートしていることを意味します。ここで「/etc/exports」ファイルに設定した内容が正しいかどうかを確認しておきます。 以上でNFSサーバ側の設定はすべてです。「/var/www/html」ディレクトリ以下にあるWebコンテンツをNFSクライアントに提供できました。 |
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