第5回:Oracleソフトウェアのインストールと設定 (1/3)

最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC
最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC

第5回:Oracleソフトウェアのインストールと設定
著者:日立システムアンドサービス  熊川 哲也   2006/8/29
1   2  3  次のページ
Oracleソフトウェアのインストールと設定

   前回までは環境の紹介とOracle Clusterware(以下、OCW)のインストールについて説明をしてきました。今回はOracleソフトウェアのインストールとインストール後の設定について解説します。

Oracleソフトウェアのインストール準備

   Oracle Universal Installer(以下、OUI)を起動するには、X Window Systemが利用できる環境が必要です。そのため、X端末やGUIなどのX Window Systemが利用できる環境を用意してください。

   Oracleソフトウェアのインストール準備を行います。ここからの操作は1台のサーバのみで行います。なお本連載では、srv01サーバ上での操作を前提とします。

   rootユーザでOracle Database 10g Release 2のCD-ROMまたはDVDのマウントを実行します。

CD-ROMまたはDVDのマウントコマンド
# mount /mnt/cdrom

   rootユーザでCD-ROMまたはDVDが正常にマウントされていることを確認します。

CD-ROMまたはDVDのマウント確認コマンド
# df


Oracleソフトウェアのインストール

   インストールの準備ができたら、続いてOracleソフトウェアのインストールを行います。OUI起動コマンドをユーザ「oracle」にて実行します。

OUI起動コマンド
$ /mnt/cdrom/database/runInstaller

   OUIが起動すると、次のような要件チェックが実行されます。

OUI起動時に行われる要件チェック
図1:OUI起動時に行われる要件チェック

   しばらくするとOUI起動画面が表示されます。その後、OUIの最初の画面が表示されますので、「次へ」をクリックして次の画面に進みます。続いてインストール・タイプを選択する画面が表示されますので、今回は「Standard Edtition」を選択して「次へ」をクリックします。

インストール・タイプの選択
図2:インストール・タイプの選択

※注1: 製品の言語選択はこの画面で行います。「製品の言語」をクリックし、言語一覧の中から利用する言語を選択してください。

1   2  3  次のページ


日立システムアンドサービス 熊川 哲也氏
著者プロフィール
日立システムアンドサービス  オープンソリューション本部
カスタマサポートセンタ   熊川 哲也

Oracle Ver 6 の頃からOracle製品に携わり、Oracle製品のサポートおよびビジネスパートナーへの技術支援などの業務に従事している。プロフェッショナルとして、お客様やビジネスパートナーの期待に応えるサービスを提供できるよう常日頃から心がけている。


INDEX
第5回:Oracleソフトウェアのインストールと設定
Oracleソフトウェアのインストールと設定
  インストール対象の選択
  root.shの実行
最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC
第1回 Linux上で利用するOracle RACのメリット
第2回 押さえておくべき基本設定
第3回 Oracle Clusterwareのインストール
第4回 Oracle Clusterwareインストール後の設定と確認
第5回 Oracleソフトウェアのインストールと設定
第6回 サーバダウン時のOracle RACの可用性
第7回 Oracle RACのパフォーマンスチューニング
第8回 Oracle RACコンポーネントの管理
第9回 Oracle RACのノード追加手順
第10回 Oracle RACの拡張機能と更なる進化

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る