第2回:押さえておくべき基本設定 (2/4)

最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC
最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC

第2回:押さえておくべき基本設定
著者:日立システムアンドサービス  熊川 哲也   2006/7/4
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サーバのソフトウェア設定について

   サーバのソフトウェア設定が次の要件を充たしていることを確認します。ここでは「Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3」の場合を例にとって紹介します。
  • OSが「Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3(Update 3 以上)」以上であること
  • カーネルが「2.4.21-27.EL」以上であること
  • 表6のパッケージがインストール済みであること

表5:サーバのソフトウェア設定の要件

パッケージ名パッケージのバージョン
binutilsbinutils-2.14
compat-dbcompat-db-4.0.14-5
compat-gcccompat-gcc-7.3-2.96.128
compat-gcc-c++compat-gcc-c++-7.3-2.96.128
compat-libstdc++-compat-libstdc++-7.3-2.96.128
compat-libstdc++-develcompat-libstdc++-devel-7.3-2.96.128
gccgcc-3.2
glibcglibc-2.3.2-95.27
makemake-3.79
openmotifopenmotif-2.2.3
setarchsetarch-1.3-1

表6:サーバのソフトウェア設定に必要なパッケージの一覧


OSカーネルパラメータの設定について

   本連載で利用するOSカーネルパラメータの設定は次の通りです。

/etc/sysctl.conf ファイルの内容
kernel.shmall = 2097152
kernel.shmmax = 2147483648
kernel.shmmni = 4096
kernel.sem = 250 32000 100 128
fs.file-max = 65536
net.ipv4.ip_local_port_range = 1024 65000
net.core.rmem_default = 262144
net.core.rmem_max = 262144
net.core.wmem_default = 262144
net.core.wmem_max = 262144

   本連載では「Oracle RACインストレーション・ガイド」に記載されている設定値を用いますが実際には利用されている環境にあわせた値を設定してください。


ネットワークカードの役割とNIC名の設定について

   Oracle RACでは各サーバに2枚以上のネットワークカード(以下NIC)が必要です。それぞれのNICは外部通信用(パブリック)と内部通信用(プライベート)で用途が異なります。Oracle RACを構成する各サーバのNICは上記役割とNIC名(eth0、eth1など)とを一致させる必要があります。本連載で利用するNICの役割とNIC名の設定は次の通りです。

ホスト名srv01srv02
NIC名外部通信用(パブリック)eth0eth0
内部通信用(プライベート)eth1eth1

表7:各サーバのNICの役割とNIC名の設定


IPアドレスの設定について

   IPアドレスの設定について本連載で利用するIPアドレスの設定は次の通りです。

 ノード1(srv01)ノード2(srv02)
ホスト名srv01srv02
IPアドレス外部通信eth0192.172.196.201/24eth0192.172.196.202/24
内部通信eth110.0.0.11/8eth110.0.0.12/8

表8:各サーバのIPアドレスの設定

   外部通信用(パブリック)に次のIPアドレスが設定されている場合、CVU使用時、またはVIP構成時にエラーが発生しますので注意してください。

クラスA10.0.0.0
クラスB172.16.0.0 - 172.31.0.0
クラスC192.168.0.0 - 192.168.255.0

表9:エラーが発生するIPアドレスの範囲


ホスト名の設定について

   Oracle RACでは各サーバに3つのホスト名が必要です。それぞれの用途は次の通りです。

外部通信用(パブリック)ホスト名外部とサーバとの通信を行うために使用するホスト名
内部通信用(プライベート)ホスト名Oracle RACを構成する各サーバ間で通信を行うために使用するホスト名
仮想IP(VIP)用ホスト名Oracleクライアントがサーバとの通信を行うために使用するホスト名

表10:ホスト名の用途

   本連載で利用するホスト名とIPアドレスの関係は次の通りです。

IPアドレスホスト名用途
192.172.196.201srv01外部通信用
192.172.196.202srv02外部通信用
10.0.0.11srv01-priv内部通信用
10.0.0.12srv02-priv内部通信用
192.172.196.211srv01-vipOracle用仮想IP(VIP)用
192.172.196.212srv02-vipOracle用仮想IP(VIP)用

表11:ホスト名とIPアドレスとの関係

   なお、仮想IP(VIP)の設定はOracleソフトウェアのインストール時に行われるため、この段階での設定は必要ありません。

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日立システムアンドサービス 熊川 哲也
著者プロフィール
日立システムアンドサービス  オープンソリューション本部
カスタマサポートセンタ   熊川 哲也

Oracle Ver 6 の頃からOracle製品に携わり、Oracle製品のサポートおよびビジネスパートナーへの技術支援などの業務に従事している。プロフェッショナルとして、お客様やビジネスパートナーの期待に応えるサービスを提供できるよう常日頃から心がけている。


INDEX
第2回:押さえておくべき基本設定
 はじめに
サーバのソフトウェア設定について
 リソースの設定について
 リモートシェルの設定について
最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC
第1回Linux上で利用するOracle RACのメリット
第2回押さえておくべき基本設定
第3回Oracle Clusterwareのインストール
第4回Oracle Clusterwareインストール後の設定と確認
第5回Oracleソフトウェアのインストールと設定
第6回サーバダウン時のOracle RACの可用性
第7回Oracle RACのパフォーマンスチューニング
第8回Oracle RACコンポーネントの管理
第9回Oracle RACのノード追加手順
第10回Oracle RACの拡張機能と更なる進化

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